MD松尾のヒット解析:「バイオ」が断トツ 「龍が如く」新作に期待

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが5月30日~6月5日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 予想通り「バイオハザード ザ・マーセナリーズ3D」(3DS、カプコン)が断トツでした。前週発売されヒットした「ワンピース アンリミテッドクルーズSP」(3DS、バンダイナムコゲームス)に迫る勢いで、3DS本体の売り上げでも「ワンピース」並みに貢献しています。2、3位には「ワンピース アンリミテッドクルーズSP」、「TROY無双」(PS3、コーエーテクモゲームス)と発売済みのタイトルがランクインしています。

 ◇今週の動き

 人気シリーズのスピンオフ作品「龍が如く OF THE END」(PS3、セガ)が圧倒的な売れ行きでしょう。元々は3月発売予定でしたが、東日本大震災の影響でここまで延期されました。発売直前での延期だったこともあり、延期後も予約が途切れず、予約件数では前作「4」を超えています。購買層はどちらかといえばシリーズのファンのライトユーザーが中心か。大幅に一新されたゲーム内容もポイントですが、魅力的なキャラクターの新しい活躍に期待するユーザーも多いでしょうね。

 ◇ランキングは次の通り(5月30日~6月5日・TSUTAYA調べ)

1位 バイオハザード ザ・マーセナリーズ3D(3DS)

2位 ワンピース アンリミテッドクルーズSP(3DS)

3位 TROY無双(PS3)

4位 アキバズトリップ(PSP)

5位 パンドラの塔(Wii)

6位 ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル(DS)

7位 パタポン3(PSP)

8位 プロ野球スピリッツ2011(PSP)

9位 トレジャーリポート(DS)

10位 信長の野望 天道 with パワーアップキット(PS3)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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