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11月3日(日)放送分
BS朝日の連続ドラマで、長塚京三さん演じる妻に先立たれた裁判官・小野寺達彦の一家で毎回巻き起こる騒動を描いたホームドラマ「家族法廷」に、家政婦の冴子役で出演中のミムラさん。プライベートで問題を抱え、また派遣先の家庭のことに首を突っ込んではいけないという家政婦という仕事柄、ミステリアスな雰囲気をまといながらも内に熱いものを秘めている冴子だが、ミムラさんの素顔と近いものがあるのだろうか? ミムラさんのオフの過ごし方や生き方などについて聞いた。(毎日新聞デジタル)
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ミムラさんは長い休みがあったら、「読みたくてたまっていた本を読みますね。あとは仕事の合間だと友だちと会ってとかはなかなかスケジュールを合わせるのが難しかったりするので、遠いところに出かけたりだとか」と好きなことをして過ごし、リフレッシュする。「脳みその中の空気の入れ替えをできる限りやるようにはしてます。お芝居をやっている最中に学習できることもあるんですが、違う要素のこともやらないと引き出しが増えないので、できる限りべつのものに触れて、何か影響を受けたいという欲求があります」とリフレッシュしながらも、演技の幅を広げることに余念がない。
1日だけ休みになったら? 「本当に疲れてしまっているときは今日は○○が食べたいと思ったら、それを食べるだけの日にするとか(笑い)。あとはもう何もしない。朝パッと起きたときに、さあ今日、どうしたい?って自分に聞いて何か出れば……という感じですね。前の日に考えていてもその日にまたやりたいことが変わってしまうかもしれないので。自分が気分屋だっていうことに付き合いが慣れてきました(笑い)」と屈託なく笑う。
自身の性格は「基本的に能天気。お天気屋なので、けっこう周りの状況にいい意味で順応しやすい、悪い意味でいうと流されやすいので、その場の空気にはなじみやすいかと……。吸収力? いえ、そんなにいいものかどうかよく分からないんですけど(笑い)」と自己分析する。
健康については、「やっぱり体が元気でないと何もかもうまくいかないと思うので、体を温めるだとか、お風呂は朝晩入るだとかはなるべく気を付けています。あとは頭が疲れでヒートアップして眠れなくなっちゃったときはぬるま湯で温まった後、少し冷やしたり。仕事をしていく中で(自分の体の)整え方というのが見えてきました」と入浴には特に気を使う。湯船の中では「台本を読むのがくせなので、私の台本はいつもヨレヨレなんです(笑い)。仕事中は台本を持ってお風呂に入って、中で読み込んでという感じですかね。一番(お風呂の中が)リラックスしているのでせりふも入りやすいんですよ」と翌日の撮影の準備も怠らない。
入浴剤は「時間的に余裕があれば入れるようにしています。疲れているときは、今日は香りで癒やされたいなという気持ちがあるので、そういうときはじっくり選びます」と香りでリフレッシュする。「わりと鼻がいいのか、通りすがっただけで、その人の家で使っている洗剤の種類とか、今その人が食べているあめやガムがどこの製品の何味だとか、見なくても分かるくらい(笑い)。だから外に行ってにおいが付いてしまったらその日のうちにきれいにする、ちょっと気に入っている石けんで洗う、そういうふうにしてなるべくリセットをしています」と敏感な嗅覚を生かして気持ちを切り替えている。
さまざまな困難が女性に降りかかっている世の中だが、ミムラさんは「女性は男性よりも受け止めるのがうまい気がするので、何かこうふっと力を緩めて景色を見るとか、そういった“受け”の作業に入ると、意外とリラックスできたり、ガス抜きになるのかなというのが私がこれまでに感じた感覚です。ちょっと行き詰まったなという人にはまず力を抜いて自然体を取り戻してみてはと思います」とメッセージを送る。
10年後はどうなっていると思う?と聞くと「もっと緩くなっているんじゃないですか(笑い)。仕事を始めたときは、ああしなきゃと、こうしなきゃと思って、ずっと自分に負荷をかけてしまっていることが多かったんですが、周りから影響を受けることでしか人間変われない部分もあるということを芝居を通してずいぶん学ばせていただいたので、人とかかわっていくことで変わっていく楽しさが自分の中でどんどん増えてきました。これからも周囲を見ながらもっとゆるゆるニコニコしていられるように、普段からできたらいいなと思いますね」と柔和な笑顔で語った。
いつかお母さんになりたいというミムラさんは「うちは3人姉妹なのですが、人間は1対1だと単なる『関係』なんですけど、3人になると『社会』になるんだそうで。少し関係が複雑になるため、それが結果的に(子どもに)いい影響を与えると聞いたことがあって、確かに3人って人間関係の立体性みたいなものが見えるんですよね。そして何より3人はすごく楽しかったので、自分の子どもにも経験させてあげたいなと思って。まだぼんやりとですが、子どもは3人がいいかなと考えています」と将来を想像していた。
最後に女性が60、70代になってもずっと輝いていける秘訣(ひけつ)を聞くと、「自分がそうなりたいなという目標でもあるんですけど、やっぱり、そのときそのときの状況や場を楽しめる人なのかなと。大変な現実がのしかかってきている人もいると思うんですが、すてきに見える人ってそういう外的な要因にはあまり影響されないというか、それに反発するんじゃなくて、ちゃんと受け止めてその中で楽しく過ごすことができる人っていうんでしょうか。たぶん発想の転換も必要だと思うんですけど、そういうことができる人はいつもすてきだなあと思います」と思いをはせていた。
<プロフィル>
1984年6月15日生まれ。埼玉出身。03年、ドラマ「ビギナー」(フジテレビ系)のヒロイン役オーディションで、女優デビュー。04年には連続ドラマ、「離婚弁護士」(フジテレビ系)に出演。同年の連続ドラマ「めだか」(フジテレビ系)、05年の「いま、会いにゆきます」(TBS系)に主演する。08年に「斉藤さん」(日本テレビ)に出演。さらに、09年にはドラマ 「銭ゲバ」(日本テレビ系)でヒロインを演じた。11年のNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国」に細川ガラシャ役で出演。映画は「この胸いっぱいの愛を」(05年)でヒロイン役、「落語娘」(08年)では主演を務める。今年10月1日に公開の「天国からのエール」に出演。BS朝日の連続ドラマ第2弾「家族法廷」は毎週水曜午後10時に放送中。
2024年11月05日 16:00時点
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