松本人志:観客からの質問にうっすら涙「才能ある人が認められないと……」

監督作品「さや侍」のティーチインに登場し、観客からの質問に目に涙をためる松本人志さん
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監督作品「さや侍」のティーチインに登場し、観客からの質問に目に涙をためる松本人志さん

 公開中の映画「さや侍」について質問に答える討論会「ティーチイン」が18日、東京都内の映画館であり、監督でお笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんが登場。最後の河原のシーンで手紙を読む托鉢(たくはつ)僧役に歌手の竹原和生(竹原ピストル)さんを選んだ理由を聞かれた松本さんは「才能がある人が認められていないと……」と言葉を詰まらせ、「(認められていない)という思いが結構強くて、僕が何もしなくても彼は日の目を見ると思いますけど、ちょっとでも手助けできたら」と感極まった様子で目にうっすらと涙を浮かべた。

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 「さや侍」は「大日本人」「しんぼる」に続く松本さんの監督映画3作目で、刀のさやしか持たない侍“さや侍”の勘十郎(野見隆明さん)と娘・たえ(熊田聖亜ちゃん)の30日間の戦いを通して親子の葛藤ときずなを描く時代劇。あることがきっかけで刀を捨てた勘十郎とたえは流浪の旅を続けていたが、脱藩の罪で懸賞金がかけられていたため追いつめられ、捕らわれる。殿様の前に連行された勘十郎は、成功すると無罪放免になるという「30日の業」に処される……というストーリー。

 同映画はスイスの「第64回ロカルノ国際映画祭」に出品され、映画祭の目玉として上映されることが決まっており、松本さんは6日に出演したNHK朝の情報番組「あさイチ」でやっと認められたという思いを吐露しながら「海外では“松本人志監督”として評価してもらってます。日本のニュースでももっと取り上げてほしい!」と要望。また、6日のプレミア上映会では「日本の評価がちょっとまだ低いかな」と不満を漏らしながら「映画を壊してやろうというところから始まったものですから、意外と海外の人にはそれがすんなり受け入れられているみたいですけど、僕のことを知り過ぎている人は、“ヘタウマ”が通じていないというか、“ヘタヘタ”と思われているところがあるので『さや侍』でちょっと見方を変えてくれるかなと思ってるんですけどね」と日ごろの思いを語っている。

 一方、ティーチインでは、相方の浜田雅功さんと映画のことを話しますかという質問も出され「まったくしないですね」ときっぱり。また、「(母親から)『立て続けに3回見たわ』とメールが来ました。詳しい感想は書かれてなかったんですけど」と話すと会場は大爆笑だった。観客からの質問に、一問一問ていねいに答えた松本さんは、「舞台あいさつはイライラしてたけど、(ティーチインは)苦痛じゃない。2~3時間でもやっていける」とご満悦の様子だった。

 イベントの最後には、野見さんと聖亜ちゃんも出演し、会場を盛り上げていた。映画は公開中。(毎日新聞デジタル)

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