NHK大河ドラマ:13年は綾瀬はるか主演「八重の桜」 新島襄の妻演じる

13年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の主演に決まった綾瀬はるかさん
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13年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の主演に決まった綾瀬はるかさん

 NHKは22日、13年の大河ドラマを同志社大学を創設した新島襄の妻・新島八重を主人公にした「八重の桜」に決定し、主演に女優の綾瀬はるかさんを起用することを発表した。綾瀬さんは大河ドラマ初出演でいきなり主役の座を射止めた。戊辰戦争の落日、会津の鶴ヶ城に500人の女たちと立てこもり、銃を持って戦ったことから「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれる男まさりの主人公・八重を、綾瀬さんがどうりりしく演じるかに注目が集まる。

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 綾瀬さんは「八重さんの心意気を一生懸命演じて、少しでも心が温まるような、日本中が元気になるような作品をお届けできるように一生懸命頑張りたいと思います」と抱負を語った。

 オファーを受けた際には「私でいいのかなと思いました」と語る綾瀬さんだが、内藤愼介チーフプロデューサー(CP)が「本当にやっていただけるんですかというくらい早く受けてくださった」と驚くほどの早さで出演を快諾。「不安もありますが、八重さんのことを、資料を読んで知っていくうちに、戦士であったり、教育者であったり、看護師であったり、いろいろな姿があって、雨に濡れている女子大生に傘をさしだしたという、そういう姿が目撃されていて、未来ある女性を大切に思う、そういう生きざまみたいなものを、一生懸命演じていきたいと思います」と意気込んだ。

 大河ドラマ初出演の綾瀬さんは「幼少期から1年間以上の撮影が続いていくと思うので、大変なんだろうなと思っていますが、成長できるんじゃないかと思っています」と期待を語り、「八重さんの生き方というのは、今の私たちにメッセージ性もあるし、私から見てもすごくカッコいいと思う。銃を教えていたという説もありますので、銃の撃ち方、ライフルの撃ち方も習いたいと思います」と笑顔で話していた。

 新島八重(1845~1932)は福島県出身で、元祖ハンサムウーマンなどと呼ばれ、明治時代にエネルギッシュに生き、皇族以外の女性として初めて政府から叙勲を受けた。「八重の桜」は3月の東日本大震災を受け、福島県を舞台に、被災地だけでなく日本全体が活力を取り戻すことをテーマに制作される。大河ドラマで近代が舞台となるのは、86年の「いのち」(橋田壽賀子さん作、三田佳子さん主演)以来27年ぶり。脚本は「ゲゲゲの女房」の山本むつみさん。

 大河ドラマは現在、織田信長の妹・お市と戦国武将・浅井長政との間に生まれた“浅井三姉妹”の三女・江の波乱に満ちた生涯を描く「江 姫たちの戦国」が上野樹里さん主演で放送されている。来年は俳優の松山ケンイチさん主演で「平清盛」が放送される。(毎日新聞デジタル)

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