大河「平清盛」:檀れいと松雪泰子が“女のバトル” 序盤は王家の愛憎劇

「平清盛」で“女のバトル”を繰り広げることが明らかになった檀れいさん(左)と松雪泰子さん
1 / 1
「平清盛」で“女のバトル”を繰り広げることが明らかになった檀れいさん(左)と松雪泰子さん

 俳優の松山ケンイチさん(26)が主演を務める12年のNHK大河ドラマ「平清盛」の女性キャスト9人が26日、同局で発表され、檀れいさん(39)と松雪泰子さん(38)が正室の座をめぐって“女のバトル”を繰り広げることが明らかにされた。会見に出席した檀さんは「どのぐらいの壮絶な争いかは分からないんですが、松雪さんとお芝居ができたらと思っていたので楽しみ。いい意味で華やかに壮絶に戦っていきたい」と抱負を語った。

あなたにオススメ

 磯智明チーフプロデューサーはドラマ序盤を「王家の愛憎劇」と明かした。ドラマは檀さん演じる藤原璋子(たまこ)が、三上博史さん演じる鳥羽上皇に嫁ぎながら、その祖父・白河法皇との子を宿し、その子供が後の崇徳天皇となる。鳥羽上皇とは後の後白河天皇となる子供をもうけるが、鳥羽が松雪さん演じる藤原得子(なりこ)に愛情を移し、我が子らが王家で冷遇されていることを知る。一方、中流貴族出身で財力によって法皇となった鳥羽に嫁いだ得子は、寵愛(ちょうあい)を得るが、鳥羽の真意が璋子にあることを知って激しい対抗心を燃やしていく……と展開する。松山さん演じる清盛自身が白河法皇の愛人の子という設定で、磯チーフプロデューサーは「王家の愛憎、人間関係のもつれからいろんな物語が派生し、大きなうねりになっていく」と序盤の展開を説明した。

 璋子と得子について磯チーフプロデューサーは「平安時代の末期に輝いた女性」と評し、劇中での璋子を「悪気がなくて純粋な人間だが、それ故に人を傷つけるようなタイプの女性」、得子を「天皇家に入って成り上がっていくタイプの女性。いろんな天皇を牛耳りながら王家のキングメーカー、女帝として君臨していく」と説明。檀さんと松雪さんの起用を「演技力、ネームバリュー、女優としての美しさも全部含めてかなり頑張ってお願いしました」と話した。

 このほか、清盛の最初の妻・高階明子を加藤あいさん(28)、後の正妻・平時子を深田恭子さん(28)、側室の常盤御前を武井咲さん(17)が演じ、主人公の人生を彩る。また、玉木宏さん演じる源義朝の正室・由良御前を田中麗奈さん(31)、松田翔太さん演じる後白河天皇に嫁ぐ平滋子を成海璃子さん(18)、中井貴一さん演じる清盛の育ての父・平忠盛の妻で清盛の育ての母・藤原宗子を和久井映見さん(40)、璋子に仕えた堀河局をりょうさん(38)といずれも主役級の女優陣をそろえた。深田さんと和久井さん以外の女優陣は大河ドラマ初出演となる。

 「平清盛」は、武士が貴族たちから差別されていた時代、本当の親を知らないまま、武士の新興勢力・平氏の平忠盛の元で育てられた少年が、瀬戸内海の海賊を束ね“武士の王”となり、貿易こそがこの国が豊かになる道だと人々に説く……という視点で描かれる。清盛の20~30代をメーンに、清盛の死後、壇ノ浦の戦いまでをドラマ化する予定。(毎日新聞デジタル)

テレビ 最新記事