深田恭子:正妻役に決定 武井咲が側室 成海璃子ら美女キャスト9人発表 12年大河「平清盛」

12年のNHK大河ドラマ「平清盛」に出演する深田恭子さん(前列左から2人目)ら女性キャストと主演の松山ケンイチさん(前列中央)
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12年のNHK大河ドラマ「平清盛」に出演する深田恭子さん(前列左から2人目)ら女性キャストと主演の松山ケンイチさん(前列中央)

 俳優の松山ケンイチさん(26)が主演を務める12年のNHK大河ドラマ「平清盛」の女性キャスト発表会見が26日、同局で行われ、松山さん演じる清盛の正妻・平時子を深田恭子さん(28)、源義朝の側室から清盛の側室となった常盤御前を武井咲さん(17)、清盛の最初の妻・高階明子を加藤あいさん(28)が演じることが発表された。

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 深田さん、武井さん、加藤さんのほかに成海璃子さん(18)が時子の妹で後白河天皇に嫁ぐ平滋子、田中麗奈さん(31)が義朝の正室・由良御前、檀れいさん(39)と松雪泰子さん(38)が鳥羽上皇の正室を争う藤原璋子(たまこ)と藤原得子(なりこ)、りょうさん(38)が璋子に仕える堀河局、和久井映見さん(40)が清盛の母・藤原宗子を演じることも発表された。キャラクターのふんそうなどを10年の大河ドラマ「龍馬伝」を手がけて話題になった人物デザイナーの柘植伊佐夫さんが担当することも明らかになった。会見には松山さんと女優陣が勢ぞろいした。

 この日発表された女優9人のうち、深田さんと和久井さんをのぞく7人が大河ドラマ初出演。深田さんは、09年の「天地人」で淀役を演じて以来、2度目の出演となる。深田さんが演じる時子は、中流貴族の娘で“理想の王子様・光源氏”を待ちながら、武士で粗暴な清盛と結婚するが、次第に清盛を理想の夫だったと気づいていくキャラクター。深田さんは同役を「とても強く、平家の中でも重要な役割を果たした女性なんじゃないかと思います。清盛は荒々しくて、時代を作った人。それを支えた強い妻として力強く演じたい」と意気込んだ。

 最年少の武井さんはドラマデビューから約2年、時代劇初出演で常盤御前役に抜てきされた。ドラマでは王家で働く下女という庶民でありながら、その美ぼうによって義朝に見初められて側室となり、後の源義経を産む。平治の乱後、平家に命を救われて清盛の側室となる役どころ。武井さんは「悲運な女性で清盛に助けられる。かわいそうな女性としてしっかり演じたい。テレビで見ていた女優さんがたくさん(出演している)。小さなところからでいいので、お芝居のことや日常生活などまねできるところがあればまねしていきたい」と語った。清盛のライバルでもある義朝は玉木宏さん(31)が演じる。

 松山さんは「男性キャスト発表会よりもすごく緊張している。美しい人ばっかり。平安時代の女性は、美しく強い。美しさが研ぎ澄まされている時代をきっちりと演じてもらえる方ばかり」と絶賛した。女性キャストに囲まれて「モチベーションが上がった。皆さんの足を引っ張らないようにいい意味でぶつかり合いたい。どのシーンも見どころになるドラマになる」と意欲と自信を見せていた。

 キャスティングについて磯智明チーフプロデューサーは「この時代の女性はいずれも絶世の美女、たぐいまれな美女、才色兼備と書かれているので頑張りました」とコメント。深田さんについて「あどけなさと女の子らしさが残っている人がいいと思った」と起用理由を話し、昨年初めて会ったという武井さんについて「若いけれど美しくて何とか出演してほしかった。(会ってから)女優としての風格と演技力も上がったので抜てきしても面白いと思った」と明かし、「若くて未知数。(撮影までに)演技力を磨いて現場に来てほしい」と期待を込めた。

 「平清盛」は、武士が貴族たちから差別されていた時代、本当の親を知らないまま、武士の新興勢力・平氏のもとで育てられた少年が、瀬戸内海の海賊を束ね“武士の王”となり、貿易こそがこの国が豊かになる道だと人々に説く……という視点で描かれる。清盛の20~30代をメーンに、清盛の死後、壇ノ浦の戦いまでをドラマ化する予定。(毎日新聞デジタル)

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