日本映画の名脇役、光石研さんの主演作「あぜ道のダンディ」が全国で順次公開中だ。さえないお父さんを演じ、「博多っ子純情」以来、33年ぶりの主演となった。「川の底からこんにちは」(09年)の石井裕也監督が、イケてない人を温かい視線から描き、滑稽(こっけい)さと切なさを誘う。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
北関東の地方都市に住む宮田淳一(光石さん)は配送業に勤める50歳。妻を亡くし、浪人中の息子と高校3年の娘と3人暮らしだ。子どもたちとは会話はポツポツ。中学時代からの親友の真田(田口トモロヲさん)と飲んではぐちっている毎日。ある日、胃の調子が悪くなった宮田は、妻の症状を思い出し、胃がんかと思い悩むが、弱音をはきたくない宮田は子どもたちに打ち明けられない。そんなとき、子どもたちが東京の大学に合格。宮田は子どもたちと思い出を作ろうと思うのだが……。
50歳。団塊でもない新人類でもないはざまの世代。出生数の棒グラフを見ても、前後に比べて谷だ。そんな世代が若いときは、今みたいに女性が世の中に出ていなかったから、虚勢を張ることもできたはずだ。宮田は虚勢を張るくせだけを残し、おじさんが、おばさんに比べて弱いことが分かり切っている現代を生きている。酒でも飲んでいなければやっていられない。宮田は「こんな大変な時代におじさんやってんだぞ!」とくだを巻く。光石さんが深刻な顔をすればするほど、おじさんのもの悲しさやおかしさが出てくる。田口さんが演じる親友の真田もさえない人物で、2人の会話がかみ合ってない感じがまた面白い。この2人のおじさんを見ていると、一生懸命さが伝わってきて、なぜだか温かい気分になってくる。18日からテアトル新宿(東京都新宿区)ほか全国で順次公開中。(キョーコ/毎日新聞デジタル)
俳優の山田孝之さんが11月5日、丸の内ピカデリー(東京都千代田区)で行われた映画「正体」(藤井道人監督、11月29日公開)の完成披露舞台あいさつに登場した。山田さんは、主演の横浜…
俳優の横浜流星さんが11月5日、丸の内ピカデリー(東京都千代田区)で行われた主演映画「正体」(藤井道人監督、11月29日公開)の完成披露舞台あいさつに登場した。イベントでは、作品…
映画「ゴジラ」のイベント「ゴジラ・フェス」内で上映された「フェス・ゴジラ4 オペレーション ジェットジャガー」「フェス・ゴジラ5 怪獣大決戦」に登場するジェットジャガーのソフトビ…
歌手の氷川きよしさんが8月に開催した活動再開コンサート「KIYOSHI HIKAWA+KIINA. 25thAnniversary Concert Tour ~KIIZNA~」の…
通算31作目となる「ゴジラ」の新作映画が製作されることが11月1日、明らかになった。同日、日本テレビ系で放送された「ゴジラ-1.0」(山崎貴監督)の放送後に発表されたもので、監督…