23人のファイナリストの中から11年の「ミス・アース・ジャパン」の座を勝ち取った前田智子さん(24)が、東京都内で3日に行われた最終選考会後、会見した。前田さんは「ひと言では言い表せない状況なんですが、心がやっと落ち着いてきた。ティアラの重みが今まで頑張ってきた証しだと思う。この重みを胸に、これからもより精進していきたいと思います」と語った。今一番やりたいことを聞かれると、「みんなで踊り明かしたいです」と満面の笑みで喜びを表した。
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「この喜びを誰に伝えたいか?」という質問には、ダンサーで振付師でもある前田さんは「自分が振り付けをしたダンサーを残してここに来ているので、まずはダンサーたちに伝えたい。母は会場に来ていたので、父には今ごろ母から電話が入っていると思います」と明かした。勝因については「他のファイナリストの才能にあこがれるところもありましたので、みんなから学ぶ心を忘れなかったからだと思います。競い合うのではなく、共に高め合うことができた」と謙虚に答えた。
日本代表として名前を呼ばれた瞬間、前田さんは「今まで一番になったことがなかったので、これは現実ではないに違いないと思った。でも周りの方が私に拍手を送っているのを見て、これが現実だと分かりました」と振り返り、「止まることなく、これからもどんどん進化してまいります。いろんな方に出会っていろんなことを学んできます」と世界大会への意気込みを語った。米ニューヨークで5年間暮らした経験のある前田さんは「日本に帰ったときに、日本人女性の身のこなしのお粗末さに、正直ギョッとしました。私が日本人としてニューヨークで暮らして場数を踏んだことを、今ここで日本人として生かしていけたらと思います」と、早くも日本代表としての意識を高めていた。
「ミス・アース」は、01年に第1回の世界大会が行われて以来、ミス・ユニバース、ミス・インターナショナル、ミス・ワールドと並ぶ世界4大ミスコンの一つに数えられる世界規模の美の祭典。ミスコンの中でも、地球環境保護に対する意識や活動を重視しているのが特徴で、前回の10年は世界84カ国が参加した。
11年の「ミス・アース」の日本代表選考会ではミス・アース・ジャパンに前田さん、実質2位のミス・エアー・ジャパンに元AKB48のメンバーで「王様のブランチ」(TBS系)でリポーターを務める兵庫県出身の23歳・渡辺志穂さん、実質3位のミス・ウォーター・ジャパンに佐賀県出身の21歳・吉松育美さん、実質4位のミス・ファイヤー・ジャパンに東京都出身の25歳・和田めぐみさんが選ばれた。その他、特別賞オーバーエクセレント賞に東京都出身の26歳・坂田瞳さん、配信デビューの権利を得られるジョイサウンド賞は新潟県出身の21歳・田邉岬さんが受賞した。(毎日新聞デジタル)