話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、人気マンガをギリギリの表現でアニメ化した「銀魂」です。テレビ東京の東不可止(あずま・ふかし)プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
解説:新たな“最高峰”を目指したガンプラ 45周年のこだわりとは
−−作品の魅力は?
空知英秋先生原作の「銀魂」は、週刊少年ジャンプで連載中の大人気作品。架空の江戸を舞台に“万事屋銀ちゃん”こと坂田銀時と仲間たちが繰り広げる笑いあり涙ありの痛快SF爆笑なんちゃってアクション時代劇です。……魅力っていうか、見どころとしては、まあ、なんでもアリ的な、おきて破り上等!のアニメーションというところですかね。今、日本でもっともフリーダムなアニメ番組かもしれません。
−−アニメにするときに心がけたことは?
原作のテイストを生かすことを第一に、空知先生の空気感をどうアニメで再現できるかをいつも考えて制作しています。視聴者を飽きさせない工夫というか、ちゃんと見とかないと、あいつらなにやるかわからないぞという油断させない番組作りが持ち味。プロデューサーはいつもジェットコースターに乗っているような感覚です。今やおなじみの座右の銘は「いつも心に白装束」です。
−−作品を作るうえでうれしかったこと、逆に大変だったことは?
少年ジャンプの人気作品のアニメ化ということで当初はゴールデンタイムで華々しくスタートしましたが、半年で夕方帯へ「お引っ越し」。ここからタガが外れたかのように原作のテイストを120%生かすという暴走がはじまり、当時の高松(信司)監督いわく、「短距離を走るペースで長期シリーズを走ってしまった」と。みんなブレーキのかけ方を忘れてしまったまま、劇場版、そして現在のシリーズへと走り続けていますね。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
今や雑誌「anan」で特集が組まれるくらいまでになった「銀魂」。これもひとえにみなさまの応援のおかげです。連載では、この先も放送に堪えられるのかわからないお話が山ほどありまして、これをどう放送していくかプロデューサーは胃の痛い日々が続きますね。視聴者のみなさんには作品に詰まったいろんな種類のスタッフの本気を感じていただければうれしいです。アニメ「銀魂」はみなさんの応援だけが頼りです。これからもどうかアニメ「銀魂」を生暖かい目で見守ってやってください。
テレビ東京 東不可止
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