さかあがりハリケーン:新キャラ・綺羅凛を動画で紹介 声優・加藤英美里「しっかり者」

動画「グリグラ情報局」の1シーン(C)GIGA/Alchemist
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動画「グリグラ情報局」の1シーン(C)GIGA/Alchemist

 28日発売されたPSP用ゲーム「さかあがりハリケーン ポータブル」(アルケミスト)の紹介動画第8弾の配信が公式サイトで始まった。動画は発売日まで8週連続で順次配信され、今回が最終回。

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 第8弾は、第3弾から始まった武月学園生徒会役員の榎本めぐる(愛称・グリ)と神楽富美(愛称・グラ)が学園放送スタイルで6人のヒロインを1人ずつ紹介するムービー「グリグラ情報局」の6回目。PSP版の新キャラクターの綺羅凛(きら・りん)にスポットを当て、「兄で主人公・皆川巧の悪友の綺羅泰徳と父親の嫌いなところ」「歌が上手だけど嫌いなこと」などを紹介している。

 公式サイトでは、凛の声優を務める加藤英美里さんのインタビューの公開も始まった。インタビューでは、凛について「しっかりしていて世話焼きさん。マイナスポイントは……見当たらないですね」と話している。

 「さかあがりハリケーン」は、08年11月に発売されたPCゲームが原作。周囲を巻き込んで状況を一変させる問題児の皆川巧が、通っていた学校を追放され、地元の武月学園に幼なじみの監視付きで編入。生徒の意見や要望を聞き入れる「目安箱」の管理人になった巧は、それまで誰もが手を付けなかった目安箱の要望を次々とこなしていき、周囲を変化させる……というストーリー。(毎日新聞デジタル)

 ◇加藤英美里さんのインタビュー

 −−加藤さんが演じる凛は、どんな女の子なんでしょうか?

 すごくしっかり者だなというのが私の第一印象ですね。しっかりしていて世話焼きさん。マイナスポイントは……見当たらないですね。タマにキズなところをもし言うとしたら、人見知りなところくらいかな。人になじむまで、ちょっとだけ時間がかかるんですよね。でも、一度なじんでしまえばとても深く仲良しになるし、みんなから愛される女の子だと思います。

 −−凛を演じる上でのポイントを教えてください。

 仲の良い友達と話しているときはとても優しいイメージしかないのに、お兄ちゃんの泰徳に対してはすごく口が悪いんです。そこのギャップをうまく出せればいいなと思って演じていました。でも、優しい感じとキツイ感じの演じ分けって、意外と自然にできたんですよ。というのも、台本の泰徳のセリフを見ていると、自然と「うるさい!」っていうような気持ちがわき上がってくるんです。凛ちゃんの気持ち、分かるなーっていう感じでしたね。

 −−演じていて難しかったことは?

 かなり最初の方の場面なんですけど、主人公の巧と泰徳の様子を隠れて見ているシーンですね。自分の存在がバレそうになって、凛ちゃんは犬とかヘビとか、いろいろな動物の鳴きまねをしてごまかそうとするんですけど……。ハトの鳴きまねがどうしてもうまくできなくて、何回もとり直しをしました。

 −−加藤さんと凛は、似ている点はありますか?

 共通点……本当にないと思う。だって凛ちゃんってすごくよい子なんですもん。

 −−そこをなんとか、教えてください。

 そうですね……お話をしている相手の放つ空気にのみ込まれるようなところでしょうか? 例えば、優しい雰囲気の人と話しているときには自分もそんな感じになるし、ノリのいい人と話していると私も話すテンポがよくなったり……。私って無意識のうちにそうなるんですよね。凛ちゃんも、話す相手によって自分の立ち位置がツッコミだったりしっかり者だったり自然と変わるので、そういう部分は共通しているような……。いえいえ、やっぱり似ているところは全然ないんじゃないでしょうか!?

 −−巧は、楽しくするためには手段を選ばないという問題児ですが、巧のようなタイプは好きですか?

 好きです。誰にでも分け隔てなく優しいし、おちゃらけながらも、ここぞというときにはしっかり支えてくれるし。そこが女子としてはすごく引かれるポイントだと思いますね。普段はふざけてばかりいるような人に、たまにそうしたしっかりとした部分を見せられると、「いいな」って思ってしまいます。

 −−では、泰徳のような男性は?

 うーん、一緒にいると多分疲れると思いますね。常にあの高いテンションだと、凛ちゃんみたいに「静かにして!」ってなっちゃうかも。身内だったりしたら、特にそうなってしまいそう。もし、泰徳が自分のお兄ちゃんだったら、凛ちゃんみたいに、なるべく接しないようにしちゃうかもしれないですね。

 −−主人公の巧のクラスには、生徒が要望を入れて委員長が解決する「目安箱」が設置されていますが、何か解決してもらいたい「お願い」はありますか?

 最近、自転車を買って、頑張って乗ってはいるんですけど、ウチの周りは坂が多くてすごくつらいので、「坂をなくしてください!」でしょうか。本当につらいんです! ウチの近所の人はみんな電動自転車を使ってるんですよね。あ、もし目安箱に入れるんだったら「坂をなくしてください」よりも「電動自転車がほしい」の方がかなうかもしれませんね。

 −−本作は学園祭を開くために主人公たちが奮闘するストーリーですが、何か学園祭にまつわるエピソードなどありますか?

 私は高校で「デザインコース」というクラスに通っていたんですけど、クラスでは毎年文化祭で「教室造形」というものをやるんです。いつも自分たちが使っている教室を別の空間にする。1年生のときには、私たちの教室はピーターパンの世界になりました。着ている服をペンキだらけにして壁画を描いたり、小さなお家を作ったりして準備をして。本当に充実した、楽しい文化祭でしたね。

 −−凛は、学園祭でバンドを組みますが、加藤さんは、演奏できる楽器などありますか? また、楽器や歌にまつわるエピソードがあれば教えてください。

 歌で思い出すのは、私のファーストアルバム「vivid」のレコーディングのときですね。体の疲れは全然ないのに、歌詞と自分の気持ちがうまくつながらなくて、歌っていてどうしたらいいのかよく分からなくなってしまって。そんなときに役立ったのが、レコーディングスタジオの近くにあったネコカフェ。そこで30分ほど遊んでから再びレコーディングに臨んだら、いい気晴らしになったのか、「だいぶよくなったね」って言われて。その後も「ダメだ」と思うたびにネコカフェに行くようになって、レコーディングの最後の方には、煮詰まってくるとスタッフの方に「ネコカフェ行ってくる?」って言われるほどに。あのアルバムはネコのおかげで完成したといっても過言ではありません。それにしても、私はレコーディングで歌うだけでこんなに苦労したのに、凛ちゃんなんか、みんなの前でいきなりバーンと歌えるんだから、本当にスゴイですよね。特にギターを弾きながら歌うなんて! 私も去年の10月のライブでギターを弾きながら歌わせてもらいましたけど、歌とギター、どっちに集中したらいいのか分からなくなっちゃって。私はまだまだ未熟者です。

 −−歌といえば加藤さんは今作のオープニング曲「恋のRock'n Roll Beat」とエンディング曲「愛はこんな光」を歌っています。オープニング曲がどんな曲なのか教えてください。

 ノリが良くて、ライブで盛り上がりそうな曲です。こういう、みんなで盛り上がれる曲って歌っていても楽しいですよね。レコーディングの際は、「なるべくライブ感を意識してください」と言われていたので、ライブを妄想しながら楽しく歌わせていただきました。

 −−どんなところに注目してほしいですか?

 歌詞がストーリーのどこかに絡んでくるんです。特にサビの部分はじっくり聴いていただきたいですね。

 −−では、「愛はこんな光」はどんな曲?

 凛ちゃんの気持ちが歌われているとってもいい曲です。本編の収録が終わった後にレコーディングさせていただいたということもあって、今作中のいろんな場面の凛ちゃんの思いのようなものを込めて歌うことができたと思います。

 −−この曲の注目ポイントは?

 とにかくサビの歌詞が感動的。その部分を聴くと、前向きに頑張ろうという気持ちになっていただけると思いますね。

 −−どちらの曲も、レコーディング中にはまったく休憩をとらなかったそうですね。

 休憩らしい休憩はまったくとらなかったですね。機材を調整するときに休むくらいで、基本的にはずっと歌いっぱなしでした。でも、今回はそのやり方がすごく楽しかったですし、そのおかげで曲の世界に入り込んだまま歌い続けることができたので、よかったと思います。というわけで、今回はネコの力を借りずに、レコーディングすることができました。

 −−オープニング曲は凛にある影響を与えた曲という設定ですが、加藤さんも影響を受けた曲ってありますか?

 母が昔からすごくDREAMS COME TRUE(ドリカム)を好きで、毎朝起きるときの目覚まし代わりにドリカムの曲をかけていたんです。私は小さいころに、それが誰のなんていう曲なのかも知らずにいつの間にか覚えていて、知らず知らずのうちに口ずさめるようになって、そのうち私も大好きになって……。今でもドリカムの曲を聴くと、妙に懐かしい気持ちになったりとか、忘れていた思い出がフッと映像になって頭の中に浮かんでくることがあって。ですから、ドリカムは自分の中で特別な存在ですね。あ、それって、もしかしたら凛ちゃんのオープニング曲への思いと似ているのかもしれませんね。彼女にとってもあの曲は、よく分からないけど好きで、自然と口をついて出てくる特別なもの。さっき「共通点はまったくない」と言いましたけど、この部分は共通していると思います。よかった!

 −−では、最後に、今作が発売されたら、加藤さんもプレーしますか?

 私、自分が出演したゲームをプレーすることはあるんですけど、プレー中に自分の声が聞こえてくるのって、いまだに恥ずかしくて。いつも、自分の声だっていうのをあえて認識しないようにプレーしている気がします。自分の声を意識してしまうと、「あのセリフはこういうふうに言えばよかった」とかっていう反省モードになってしまって、普通にプレーを楽しめなくなっちゃうんですよね。で、今作ですが、幸い私はPSPを持っていますし、もちろんプレーしますよ。その際は、自分の声をあまり意識しないようにしつつ、まずはやっぱり凛ちゃんを攻略したいですね。オープニング曲を聴いて、凛ちゃんを攻略して、エンディング曲を聴いたら……絶対感動しますよ。皆さんもぜひ、最初のプレーの際は凛ちゃんを選んでみてください。

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