魔法少女まどか☆マギカ:キネマ旬報から評論本を発売 エヴァとの違いも

キネマ旬報社から発売される批評本「成熟という檻 『魔法少女まどか☆マギカ』論」
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キネマ旬報社から発売される批評本「成熟という檻 『魔法少女まどか☆マギカ』論」

 テレビアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の評論本が8月中旬、キネマ旬報社から発売される。評論家の宮崎哲弥さんが「次世代評論家の注目株」と推薦し、群像新人文学賞の評論部門で2度にわたり最終選考に残った山川賢一さんが執筆。小説、映画、マンガなどの多彩な視点からの批評に加え、アニメのシーンや図解を用いて「少女たちの希望と絶望」を考察するという。

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 四六判216ページで、価格は1365円。タイトルは「成熟という檻(おり) 『魔法少女まどか☆マギカ』論」で、2部構成。「希望のない檻 さやかと杏子」では、ホラーの要素や、隠された物語などを読み説く。「希望の檻 まどかとほむら」では、タイムループ、インキュベーターなどアニメの核心部分に触れながら、「新世紀エヴァンゲリオン」との違いについても批評する。

 「魔法少女まどか☆マギカ」は、「化物語」の新房昭之監督、ゲーム「ファントム」の虚淵玄(うろぶち・げん)さん、マンガ「ひだまりスケッチ」の蒼樹うめさんらが手掛けたアニメ。ほのぼのとしたタッチの映像とは裏腹に、重厚な世界設定や、悲壮でドラマチックな展開のダークファンタジーとして人気になった。DVDとブルーレイ・ディスクは1巻あたり10万部を出荷、マンガは全3巻で100万部以上を発行するなどの盛り上がりをみせている。(毎日新聞デジタル)

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