吉本興業の「あなたの街に住みますプロジェクト」の第1弾プロジェクト発表会見が2日、東京都新宿区の吉本興業本社であり、お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんが登場。愛知県犬山市の犬山観光特使でもある田村さんは「このまま政治の世界に入って犬山市をアピールする気持ちは?」と聞かれると、「全然ないですね。今政治家になったところでね、みんなにたたかれて、何のメリットもないですから……」と話すと、会見に同席した前神奈川県知事で吉本所属の松沢成文さんが「頑張れば市長の後継者になれるかもしれない」と盛り上げ、田中志典・犬山市長も「考えていきます」とノリノリだった。
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同プロジェクトは、吉本興業の「100周年プロジェクト」として、お笑い芸人が1組ずつ全国47都道府県に住み、地元密着の活動をするというもの。「自分の街や地域を良くしたい!」という思いを全国から募集し、7月31日の時点で376件の応募があったという。現在は、「町おこし」「知名度アップ」「商品開発」「伝統保存」などの案件をプロジェクト発足に向けて調整しているという。
第1弾プロジェクトは「愛知県 犬山市 日本初?お笑い人力車でご案内!」と題して同日からお笑いコンビ「サムタイムズ」が犬山市に移住し、名物の「鵜飼い」で船頭をしたり、人力車の車夫になってお笑いを交えた観光案内を展開し、11月30日まで地域の活性化を手伝うというもの。花火大会や地元のお祭りなどにも盛り上げ役として貢献するという。
会見には、サムタイムズの2人が登場。犬山観光特使見習いに就任した井上彩輝さんは、「犬山市に4カ月間住ませていただき、人力車と鵜飼いの船頭、両方伝統あるものをやらせていただけるということで、この4カ月間でどっちに就職するか決めたいと思います」とボケると、すかさず相方の増田繁紀さんから「そこ決めるんですか?」と突っ込み、「ピンになりました、増田です~」と会場を盛り上げていた。
「僕も任命式やってもらったんですけど、こんなに豪華じゃなかった」と少し不満げな表情を見せた田村さんだったが、田中市長から「田村さんがいいなら、サムタイムズを特使にしてもいい。(田村さんに)すべての権限が委ねられます」と言われ満足げ。「田村さんに認められる芸人になっていただかないと……」と市長からプレッシャーをかけられたサムタイムズの2人はタジタジの様子だったが、田村さんも「僕は結構厳しいですよ。いまだに相方を認めてないですから」と笑わせていた。(毎日新聞デジタル)