女優の長澤まさみさんが舞台初挑戦でヒロインを演じる「クレイジーハニー」の公開げいこが4日、東京都渋谷区の渋谷パルコ劇場で行われ、共演で同じく初舞台のリリー・フランキーさんとともに会見を開いた。今回が初舞台となる長澤さんは、髪を役柄のイメージに合わせて赤く染めて気合十分。「同郷の友達も見に来てくれます」と話したが、「同郷の友達とは彼(「EXILE」のAKIRAさん)?」という報道陣の質問には、笑顔で無言を貫いた。
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長澤さんは「すごく役に近づけて、気持ちも切り替わるので、いい役作りになりました」と赤い髪がお気に入りの様子で、初舞台については「初めてやることがたくさんあって、毎日感じる緊張感が違うし、どうなるか分からない」と映像作品との違いに戸惑ったようだが、「けいこを積み重ねて1カ月間練習してきたので、明日(の本番)が楽しみ。ワクワクするし、緊張するけれど、やってみるのが楽しい」と意気込んだ。
同舞台は、08年に永作博美さん主演の「幸せ最高ありがとうマジで!」でパルコ劇場に初登場し、岸田國士戯曲賞を受賞した本谷有希子さんが3年ぶりに同劇場で上演する作品。かつてピュアな作風で売り出したものの、いまや赤裸々な実録ものに路線変更した長澤さん演じるケータイ作家・ひろみ結城が、フランキーさん演じる悪友で飲み屋のママとトークショーを行うが、会場にはいつしか不穏な空気が流れ始める……というストーリー。2人のほか、トークショーの仕掛け人となる若手編集者を成河(ソンハ)さん、イベントスペースの社員を安藤玉恵さん、ひろみのファンの代表を吉本菜穂子さんといった演技派キャストが脇を固めている。
長澤さんの演技について、演出の本谷さんは「思った以上にリミットがなくて、結構ポーンと(ぶっ飛んだ)演技をする。パワフルで珍しい女優。暴走する感じが魅力です」と絶賛し、「若い人がたくさん出ているので、とにかく元気になってくれれば。シンプルで楽しい作品です」とPRした。同舞台は、5~28日同劇場で上演する。(毎日新聞デジタル)