栗城史多:エベレスト登山家 紳助は「アスリートのような方」と振り返る 「深イイ話」出演

業務提携発表およびエベレスト遠征発表記者会見に登場した栗城史多さん
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業務提携発表およびエベレスト遠征発表記者会見に登場した栗城史多さん

 登山家の栗城史多(くりき・のぶかず)さん(29)が吉本興業グループと業務提携することになり25日、ヨシモト∞ホール(東京都渋谷区)でその発表およびエベレスト遠征について会見を行った。栗城さんは、昨年8月に島田紳助さんのバラエティー番組「人生が変わる1分間の深イイ話」(日本テレビ系)に出演しており、「一度番組でお世話になった。本番の緊張感とか、すごくストイックな方だと思っています。アスリートのような方」と引退した島田さんの印象を語り、「紳助さんには『山登りをする人はアホな人が多いからな~』と言っていました」と振り返った。

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 栗城さんは、162センチという小柄な体格にもかかわらず、これまでに6大陸の最高峰やヒマラヤの3カ所の8000メートル峰の登頂に成功。今度は3度目となるエベレスト単独・無酸素登頂に挑戦するため28日に出発する。多くの人々との「冒険の共有」をすることを目指して、登頂の様子をユーストリームを使い、インターネット生中継を行うという。栗城さんは「(費用などは)今までは自分でやりくりしてきたんですが、より多くの人たちにエベレストの生中継を届けたいと思った。僕が業務提携して芸人になるわけではないが、この感動を多くの皆さんにを伝えられたら」と感謝の言葉を述べた。

 会見は、「R‐1ぐらんぷり」の王者となり、ピン芸人の“頂点”を経験したあべこうじさんと佐久間一行さんが司会を務めた。あべさんは「よくこの小さい体からパワーが出るな」と感心し、「エベレストの一番上でギャグをやるっていうのはどう? 『H・A・P・P・Y、みんなに伝われ~』と言って」と、自分と佐久間さんの持ちネタをリクエスト。栗城さんは「酸素がないと頭が働かないので……。でも潜在意識にあったら、やるかもしれないですね」と苦笑まじりに了承した。また、マラソンとヨットで地球一周する「アースマラソン」を完走した間寛平さんがVTRで「僕は山のことは分からないですけれど、帰ってくるのを待っていますよ!」と応援メッセージを送り、栗城さんは「間さんを大尊敬している。本当にありがとうございます」と感激していた。

 島田さんの引退について、あべさんは「熱い方です。仕事でしかからんだことはないですが、僕は司会とかしてもフワフワした感じになっちゃうので、もっと紳助さんから学びたい部分があった。残念だな」と話し、佐久間さんは「厳しい中に優しさがある人。学ぶところもたくさんあります。残念です」と話していた。

 栗城さんは、エベレストの8000メートルから生中継をつなぎ、過去に講演を行った学校の生徒たちに課外授業をするといい、「金八先生の格好をしようと思う。山登りで大事なのは楽しむこと」と笑顔。「ようやくエベレストと向き合える。エベレストから生中継をすることで、感動を共有したい、たくさんの人に元気を伝えたい」と意気込んでいた。栗城さんは28日に日本を出発し、9月6日にベースキャンプ入り。9月20日に8000メートルから課外授業を行い、10月5日の登頂を目指す。日本には10月18日に帰国予定。(毎日新聞デジタル)

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