ちはやふる:アニメ版主役に現役女子高校生の瀬戸麻沙美を抜てき

10月から日本テレビ系で放送されるアニメ「ちはやふる」(C)末次由紀/講談社・VAP・NTV
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10月から日本テレビ系で放送されるアニメ「ちはやふる」(C)末次由紀/講談社・VAP・NTV

 競技かるたに青春をかける高校生たちを鮮烈なタッチで描き、「マンガ大賞」など数々の賞を受賞した人気マンガが原作のテレビアニメ「ちはやふる」(日本テレビ系)の主人公・綾瀬千早役に現役高校生の若手声優、瀬戸麻沙美さんが抜てきされたことが明らかになった。千早が競技かるたを目指すきっかけとなった綿谷新役は「レベルE」の細谷佳正さん、千早とかるた部をつくる幼なじみの真島太一役は「デスノート」の宮野真守さんと人気声優も出演し、作品をもり立てる。

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 また、太一とともにかるた部に所属する大江奏役を「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の茅野愛衣さん、「肉まんくん」と呼ばれる西田優征役を「BECK」の奈良徹さん、「机くん」こと駒野勉役を「おおきく振りかぶって」の代永翼さんがそれぞれ演じる。

 瀬戸さんは、10年に所属事務所のオーディションに合格して声優デビュー。今年1~3月に放送された「放浪息子」でヒロインの高槻よしの役を務めた。番組関係者によると、千早は美しい容姿を持ちながら、自分ではそれを意識していないという個性的な性格のキャラクターだったため、キャスティングは大いに難航。同局系で10月から放送されるアニメ「ハンター×ハンター」のクラピカ役のオーディションに、部活帰りの制服姿で来ていた瀬戸さんの演技に着目し、千早役のオーディションを受けさせたところ、満場一致で決まったという。日本テレビの中谷敏夫プロデューサーは「わざとらしさや、けれんみのない無垢(むく)な芝居が決め手になった。透明感のある素直な演技は、クラピカのオーディションの時も千早の声にしか聞こえなかったほど」と太鼓判を押しており、瀬戸さんはエンディングテーマ「そしていま」も担当する。

 「ちはやふる」は、末次由紀さんが07年から女性マンガ誌「BE・LOVE」(講談社)で連載中の人気マンガが原作。モデルの姉が成功することを夢にしていた小学生の千早は、転校生の新と出会い、競技かるたの存在を知る。新から「自分のことでないと夢にしたらあかん」と言われた千早は、新の手ほどきでかるたを始めるが、普段はおとなしい新が誰よりも速く札を払う姿に衝撃を受け、一方の新も競技かるたの強力な武器になる千早のずば抜けた聴力に驚く。幼なじみの太一と3人でかるたにのめり込んでいく千早と新だったが、小学校卒業とともに新は千早たちと離れてしまう。そして高校生になった千早は、太一とかるた部をつくるが、福井に戻った新はかるたをやめていた……というストーリー。

 アニメ制作は、「NANA」「デスノート」のマッドハウスが担当。監督は、「NANA」「カードキャプターさくら」の浅香守生さん、シリーズ構成をドラマ「特命係長 只野仁」「女帝 薫子」の高山直也さん、キャラクターデザインは「NANA」「サマーウォーズ」の濱田邦彦さんがそれぞれ手がける。オープニングテーマは「99RadioService」の「YOUTHFUL」。放送は10月4日から毎週火曜深夜0時59分~。(毎日新聞デジタル)

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