梅ちゃん先生:堀北真希幼なじみ役に松坂桃李 12年春朝ドラキャスト発表

12年のNHK朝ドラ「梅ちゃん先生」に主演する堀北真希さん(前列右から3人目)と新たに発表されたキャスト
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12年のNHK朝ドラ「梅ちゃん先生」に主演する堀北真希さん(前列右から3人目)と新たに発表されたキャスト

 女優の堀北真希さん主演で12年春に放送されるNHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」のキャスト発表会見が13日、同局で行われ、主人公梅子の幼なじみの安岡信郎役に松坂桃李さん、父・建造役を高橋克実さん、母・芳子役を南果歩さん、姉・松子役をミムラさん、兄・竹夫役を小出恵介さんが演じることが発表された。 

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 松坂さんと小出さんはNHKドラマ初出演、南さんとミムラさんは連続テレビ小説初出演となる。ほかに祖母・正枝役に倍賞美津子さん、建造の弟で主人公の叔父・立花陽造役に鶴見辰吾さん、信郎の父・安岡幸吉役に片岡鶴太郎さん。語りは林家正蔵さん、音楽は川井憲次さんが担当することも発表された。

 ドラマは、「結婚できない男」「鬼嫁日記」などの尾崎将也さんが脚本を手がけるオリジナルストーリーで、戦後復興と高度経済成長の時代、失敗を繰り返しながらも、一人の女性が地域に根ざした町医者を目指す“女性版赤ひげ物語”となる。昭和20(1945)年、終戦直後の焼け野原と化した東京・蒲田が舞台。大学病院の医師を父に持ち、優秀な姉と兄の下、自分に自信が持てないヒロイン・下村梅子(堀北さん)が、ある“事件”をきっかけに一念発起し、医師を目指してやがて地域医療に身を投じていく半生を描く。堀北さんは16歳から30代半ばまでを演じる予定で、医師役は初挑戦となる。

 会見には堀北さんと新たに発表されたキャストらが勢ぞろいした。松坂さんは「NHKドラマは初めてで楽しみでもあり、緊張しています。当時生き抜いた人々の力強さを演じることができれば」と緊張の面持ちで意気込みを語った。自身と同じ88年10月生まれの堀北さんを「同い年とは思えないぐらい、落ち着いている」と評し、「足を引っ張らないように頑張ります」と続けた。

 小出さんは「(自分は)男兄弟で姉妹にあこがれていたので楽しみ」とうれしそうで、南さんは「(東日本大震災で被災した人々の)避難所を訪れると『物語が見たい』という話をよく聞いた。生活に寄り添える朝ドラに出たいと思っていた」と出演を喜んだ。また堀北さんについて「ユリの花のような“娘”だなと思った」とコメント。ミムラさんも「今日初めて堀北さんに会って、可愛い! 守ってあげたいと思った。“お姉ちゃんエンジン”がかかりました」と笑顔を見せていた。

 同作のテーマは「毎朝1回は笑って出かけてもらえるように」というもので、会見はその通り、高橋さんや片岡さん、小出さん、倍賞さんらを中心にジョークが飛び交う笑いの絶えないものとなった。堀北さんは、片岡さんが「(堀北さんの印象は)“ザ・朝ドラ”。この日のために生まれてきたという感じ」と絶賛すると、堀北さんは「(そう思われていることは)今日初めて知りました」と笑顔で切り返し、「(南さん演じる)お母さん似の娘になりたい」と上機嫌の様子で、「すごくやる気満々です。その気持ちを動かして役作りをしていきたい」と意気込んでいた。

 チーフ・プロデューサーの岩谷可奈子さんは今回のキャストについて「焼け野原の蒲田で、戦後の生活をスタートさせるヒロイン梅子の家族・下村家と、その隣で町工場を再開させていく安岡家の人々をご紹介します。梅子と一緒に笑い、泣き、ときにはぶつかり、そして大きな愛情で支えていきます。復興の時代の大きな変化の中で懸命に生きていくそれぞれの生きざまも大きな見どころです」とコメントを発表した。

 放送は12年4月2日から。全156回。今年11月にクランクインを予定している。(毎日新聞デジタル)

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