ミュージカル俳優の田代万里生さん(27)と新納慎也さん(36)が14日、劇場アトリエフォンテーヌ(東京都港区)で行われたミュージカル「スリル・ミー」の最終舞台稽古に登場。新納さんとの濃厚なキスシーンを披露した田代さんは、稽古後の囲み会見で、交際中と報じられている女優の神田沙也加さん(24)について聞かれると、「今は(相手役を演じている)新納さんしか考えられない」とかわした。新納さんも「僕とですか? ガッチリです!」と話し、報道陣をけむに巻いた。
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「スリル・ミー」は、05年にオフブロードウェー初演後、ニューヨーク、ロンドンなど世界中の都市で上演されている話題作。韓国では07年から今年まで異例のロングランを記録しているが、日本では今回が初上陸。1924年に米シカゴで起きた同性愛カップルが犯した誘拐殺人事件をミュージカル化したもので、「私」と「彼」がし烈な心理戦を繰り広げ、強烈な愛憎を描くサスペンス。ピアノと出演者2人のみで描かれ、田代さん(私役)と新納さん(彼役)、松下洸平さん(私役)と柿澤勇人さん(彼役)のダブルキャスト。柿澤さんは劇団四季退団後、舞台初出演を務める。演出は栗山民也さんが担当する。
囲み会見には、松下さんと柿澤さんも登場。最終舞台稽古では、田代さんと新納さんのキスシーンのほか、手をつないだり、新納さんが田代さんを後ろから抱きしめるシーンなども披露。「僕はわかってる」「やさしい炎」の2曲を感情たっぷりに歌い上げた。
田代さんとは元々知り合いだったという新納さんは、「初めての感じがなく、いいカップルですよ!」と笑顔を見せながらも「同性愛の部分をクローズアップしてほしくない。よく練った脚本で、ミュージカルとして成功した作品の一つだってところを見てほしい」と力を込めた。田代さんは、「今回は、時代や国を限定せず、『私』『彼』としています。同性愛を伝えたいってわけではなく、人間の核が凝縮した世界観を伝えていきたい」と話した。
同ミュージカルは、アトリエフォンテーヌで15日から上演される。(毎日新聞デジタル)