マイコ:カメラを持ち歩き“思い出作り”に励む 初舞台「8人の女たち」に出演

「8人の女たち」で舞台デビューを飾るマイコさん
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「8人の女たち」で舞台デビューを飾るマイコさん

 放送中のNHK朝の連続テレビ小説「おひさま」をはじめ、映画やドラマの出演作が相次いでいる女優のマイコさん。12月にはフランスのヒッチコックと呼ばれるロベール・トマの戯曲「8人の女たち」で舞台デビューする。「8人の女たち」は、映画版ではベルリン国際映画祭で8人の女優全員が銀熊賞を獲得した名作で、マイコさんは、浅野温子さん、荻野目慶子さん、加賀まりこさん、大地真央さん、戸田恵子さん、牧瀬里穂さん、南沢奈央さんとともに、主役となる8人の1人、長女シュゾンとして舞台に立つ。そんなマイコさんにこだわりについて聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 初舞台「8人の女たち」は顔合わせもこれからだというが、マイコさんからは、プレッシャーや気負いは感じられない。インタビューは終始和やかな雰囲気で進み、自分の美容と健康で気をつけていることを聞くと「食べ物は、ジャンクなものが大好きなんですけれど、野菜を取るようにしています。得意じゃないんですけれど……」と話した。好きな食べ物は「フライドポテト」だというが、仕事が続いているときには「食べられないです。結構次の日に響くタイプなので……」と自戒している。美容法は「半身浴。昔は長かったけれど、最近は1時間も入っていないです。DVDを持ち込んで、水を飲みながら見ます。むくみやすいので、次の日すっきりと(画面に)映るようにやっています」とつねにカメラを意識している。

 体の中で自信のあるパーツを聞くと、「好きじゃなかったんですけれど、これも個性だなと思ったのは、手ですね。身長の割に手が小さくて、指が短いんですよ。唯一女性的なパーツかな」と話し、「昔は指が短いのが嫌で、爪を伸ばしてみたりしたんですけれど、これも私だな。爪が丸っこくて少し不格好な手が逆にいい」とそのままの自分が好きになってきたようだ。逆に、自分の嫌なところは「全部です」と笑いながら答えた。「10代のころからものすごくコンプレックスはあったんですけれど、それを良くしたら自分じゃなくなっちゃう。良くしたからといっていいわけでもない。『面白いじゃん』ってそう思うように、最近変わりました」と前向きに話した。

 普段持ち歩いているものは「最近は(デジタル)カメラですかね」と、ちょうど1年前に買ったデジタル一眼のカメラを取り出した。よく撮る写真は「景色とか、空が好きでよく空も撮っています」といい、そんな風景を撮っては、ブログに載せたりして楽しんでいる。ドラマや映画などのスケジュールが立て込んでいる時期は撮れなかったというが、「このとき何をしていたか思い出せない、と思ってまた撮り始めました。“思い出主義”なので、今日も思い出を作らなきゃって思って。お気に入りは、友だちとの写真、仲のいい子たちとの写真ですかね」と話し、取材中にカメラマンがレンズを向けると、不意に「私も撮ろうかな。はーいチーズ!」とカメラを構えてシャッターを押すなど、つねに“思い出”作りに励んでいる。

 次回は、ずっとあこがれていたという初舞台「8人の女たち」に懸ける思いを聞く。

 <プロフィル>

 まいこ。85年3月15日生まれ。A型。08年の映画「山のあなた~徳市の恋」で女優デビュー。09年は「カフーを待ちわびて」、「山形スクリーム」、「スノープリンセス禁じられた恋のメロディ」、「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」と立て続けに映画に出演する。10年は映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」のほか、NHK大河ドラマ「龍馬伝」では語り部の岩崎弥太郎の妻・喜勢役でドラマデビューを果たした。また、その後もドラマ「新参者」(TBS系)にレギュラー出演。NHK連続テレビ小説「おひさま」に相馬(秦野)真知子役で出演中。舞台「8人の女たち」で念願の舞台デビューを果たす。同公演は「ル テアトル銀座 by PARCO」(東京都中央区)で12月9~25日、「森の宮ピロティホール」(大阪市中央区)で12年1月7~9日、「ウインクあいち」(名古屋市中村区)で12年1月13、14日に上演予定。問い合わせはQuarasエンタメ事務局(03・3778・2681、平日午前10時~午後6時)まで。東京公演は9月17日から、大阪は10月8日から、名古屋公演は10月29日から発売開始。

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