逆境無頼カイジ:「パート3できれば」 DVDイベントに萩原聖人、福本伸行ら登場

「逆境無頼カイジ 破戒録篇」のイベントに登場した(左から)佐藤雄三監督、原作者の福本伸行さん、萩原聖人さん、バンド「忘れらんねえよ」の柴田隆浩さん、久保ユリカさん
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「逆境無頼カイジ 破戒録篇」のイベントに登場した(左から)佐藤雄三監督、原作者の福本伸行さん、萩原聖人さん、バンド「忘れらんねえよ」の柴田隆浩さん、久保ユリカさん

 日本テレビで放送中のアニメ「逆境無頼カイジ 破戒録篇」のDVD発売記念イベントが24日、東京・新宿のタワーレコード新宿店であり、主人公・カイジの声を務めた萩原聖人さん、原作者の福本伸行さんらが登場。萩原さんは「カイジがいる限りやっていきたい。皆さんのお力を借りてパート3ができれば」と集まったファンに呼びかけた。

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 「カイジ」は、96年から福本さんがマンガ誌「ヤングマガジン」(講談社)で連載し、コミックスの発行部数がシリーズ累計1800万部を超える人気マンガ。ささいなきっかけから多額の負債を抱えたカイジが、危険なギャンブルの世界に巻き込まれ、個性的な強敵たちと命懸けの駆け引きをするというストーリー。07年10月~08年3月にテレビアニメ版「逆境無頼カイジ」が放送されたほか、09年10月には藤原竜也さん主演で実写映画化されて人気を集め、今年11月には、ライバル・一条役に伊勢谷友介さんを起用した実写映画第2作も公開される。

 アニメ第2弾の「破戒録篇」では、地下の強制労働施設に送られたカイジと班長の大槻とのチンチロリン勝負と、1玉4000円という破格のパチンコ「沼」の攻略が描かれている。DVDは1~13話を収録した4枚組みで、佐藤雄三監督のインタビューや設定画などが収録されたブックレットのほか、初回特典として美心のしおり、作中にも登場した地下施設での勤労奨励オプション表と地下チンチロリンの出目順位表が描かれた「帝愛グループ特製!地下強制労働施設ポスター」が付く。

 イベントには、萩原さん、福本さんのほか、佐藤監督と、エンディング曲「CからはじまるABC」を歌うバンド「忘れらんねえよ」が登場。萩原さんは「みんな汗だくでアフレコしていましたが、(キャストに)女の子がいなかったので、汗臭かろうが加齢臭があろうが、気にならなかった」と本編に女性キャラが登場しなかった「カイジ」ならではの裏話を披露。福本さんも「もちろんマンガでも一生懸命考えてせりふを作るが、アフレコの現場では声優さんたちがせりふについてもっと考えているんですよ。(前作より)破戒録篇の方がシビアに見ていたつもりだったが何回見ても面白かった」とアニメの出来栄えに太鼓判を押した。

 また、佐藤監督はエンディングだけに登場する唯一の女性キャラとして話題を集めた「美心(みここ)」について、「エンディング曲の『CからはじまるABC』を100回以上聞いていたら、(次回作)堕天録の美心がシンクロしたんですよ。(忘れらんねえよの)柴田(隆浩)さんの力」と話し、同席した柴田さんが照れる一幕も。「このチームで次回作が必ず動くと思う。(27日深夜放送の)最終回も楽しんで」と呼びかけた。

 イベントの最後には、登壇者のサイン入りポスターをかけ、DVD購入者から選ばれた参加者と福本さんとのチンチロリン対決も実現。作中にも登場した4~6しか出ない「シゴロ賽(さい)」を使った特別対決となったが、福本さんが参加者を次々と撃破し、原作者の威厳をみせていた。(毎日新聞デジタル)

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