坂本龍一:“教授”がモーツァルトからロックまで魅力を講義 「音楽の学校」シーズン2 きょうスタート

「スコラ 坂本龍一 音楽の学校」シーズン2の一場面=NHK提供
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「スコラ 坂本龍一 音楽の学校」シーズン2の一場面=NHK提供

 音楽家の坂本龍一さん(59)が音楽の魅力を“講義”するNHKの番組「スコラ 坂本龍一 音楽の学校」のシーズン2が1日午後11時から放送される。「古典派」「ドビュッシー、サティ、ラヴェル」「ロックへの道」の三つのテーマで、ゲスト講師との対談や子供たちとのワークショップ、スペシャルライブを放送する。

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 番組は、坂本さんがライフワークとして取り組み、音楽の魅力を解き明かそうというプロジェクト「スコラ」を基にしている。シーズン1は「バッハ」「ジャズ」「ドラムとベース」をテーマに10年4~6月に放送された。

 今シーズンのテーマのうち「古典派」は、ハイドン、モーツァルト、ベートーベンの3人にスポットを当て、ソナタ形式などを解説。「ドビュッシー、サティ、ラヴェル」は、クロード・ドビュッシーとモーリス・ラヴェル、そしてサティの真実に迫る。また「ロックへの道」は、エルビス・プレスリーやビートルズなどを取り上げる。「古典派」「ドビュッシー、サティ、ラヴェル」では坂本さんが演奏を披露し、「ロックへの道」では坂本さんとミュージシャンの細野晴臣さん、小山田圭吾さんらのスペシャルバンドが演奏する。

 坂本さんは「去年のスコラ・シリーズの半生も含めてシーズン2では制作チームといろいろディスカッションを重ねた」といい、「いろいろな苦労があるが、つくづく思うのは、(番組出演で)一番勉強になっているのは自分だということ」とコメント。その理由を「人に何かを教えるには、自分が一番勉強しなければならないから」と話し、「それでも常に勉強が足りないと思う。教えるなどという大それたことは、やはり僕には向いていないな」とコメントしている。

 番組の佐渡岳利チーフプロデューサーは、「待望のシーズン2が始まります。特にワークショップは、“坂本先生”と生徒さんたちの生き生きとしたやりとりが健在で、『こんな先生がいたら音楽の授業も楽しかったのに……』と思ってしまう場面が何度もありました」と収録を振り返った。また「坂本さんがベートーベン、モーツァルトからロックンロールまでジャンルの垣根なく(演奏を)披露しているので、ここもお見逃しなく!」とアピールしている。

 放送はEテレで、1日から毎週土曜午後11時~同20分。1日~22日に全4回で「古典派」、29日~11月19日に全4回で「ドビュッシー、サティ、ラヴェル」、同月26日~12月17日に全4回で「ロックへの道」を放送予定。(毎日新聞デジタル)

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