WORLD HAPPINESS:YMOが4年ぶりの新曲を披露 猛暑&雷雨の中で圧巻のライブ

7日に夢の島公園陸上競技場で開かれたライブイベント「WORLD HAPPINESS 2011」 撮影:大木大輔/OFFICE INTENZIO
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7日に夢の島公園陸上競技場で開かれたライブイベント「WORLD HAPPINESS 2011」 撮影:大木大輔/OFFICE INTENZIO

 ライブイベント「WORLD HAPPINESS 2011」が7日、夢の島公園陸上競技場(東京都江東区)で開催され、3人組テクノユニット「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」や歌手のYUKIさん、3人組ヒップホップユニット「スチャダラパー」らが出演した。猛暑の中、夕方には雷雨にも見舞われたが、1万6000人の観客は真夏の一日を音楽と緑の中で楽しんだ。  

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 今年で4回目を迎えた「WORLD HAPPINESS 2011」は、都心にほど近い場所ながら森林に囲まれた屋外会場で開催され、来場者には座席代わりにレジャーシート(今回は手塚治虫さんのマンガ「火の鳥」のイラスト入り)が配布され、ピクニック気分で野外フェスの雰囲気が楽しめ、また託児所も完備されており、毎年子ども連れの観客が多いのも特徴だ。出演アーティストは隣り合った二つのステージに交互に登場するため、観客は移動する必要がなく、アーティスト交代の待ち時間もほとんどなく、また一日で終了するコンパクトさがウケている。 

 出演アーティストは、YMO、YUKIさん、スチャダラパーのほか、OKAMOTO’S、THE BOOMの宮沢和史さんが多国籍バンドを率いる「宮沢和史 as GANGA ZUMBA」、コトリンゴさん、YMOの坂本龍一さんとオーストリアのミュージシャン、クリスチャン・フェネスさんによる「Fennesz+Sakamoto」、高野寛さん、KIMONOS、LITTLE CREATURES、星野源さん、YMOの高橋幸宏さんと「ムーンライダーズ」の鈴木慶一さんによるユニット「THE BEATNIKS」、神聖かまってちゃん、サカナクション、salyu×salyu、テイトウワさん。

 今回の目玉は4年連続出場でトリを務めたYMOだった。サポートメンバーに小山田圭吾さん、権藤知彦さん、フェネスさんを迎え、雷鳴がとどろく中でステージに登場すると、4年ぶりに発表する新曲「Fire Bird」を披露。同曲は今回のイベントのキービジュアルとなった「火の鳥」をモチーフに、YMOが「再生・復活」のメッセージを込めたという。その後、「体操」では坂本さんが拡声機を片手に号令を掛けるパフォーマンスを繰り広げた。そのほか「京城音楽(Seoul Music)」「千のナイフ」などヒット曲で会場を盛り上げ、アンコールはおなじみの「東風(Tong Poo)」で全11曲の圧巻のライブを締めくくった。最後のあいさつではYMOの3人が黒地に白文字で「NO NUKES/MORE TREES」と書かれた旗を振り、会場に無言でメッセージを送った。

 そのほか、4人組バンド「神聖かまってちゃん」は次に何をしでかすか予測不可能なライブを展開。サカナクションは冒頭でYMOの「東風」を演奏し、「YMOがいらっしゃるライブでYMOを演奏する」という夢をかなえた。白地にピンクや青、黄色のラインの入ったキュートなミニワンピースで登場したYUKIさんは「自分の限界を作らないことに決めたの!」と始めたばかりのギター演奏も披露し、満員の会場を盛り上げた。このイベントの模様は9月13日午後7時にWOWOWで放送される。(毎日新聞デジタル)

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