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加賀谷はつみ:「これから先も笑顔で歌っていこう」と決意 全国を巡ったストリートライブ振り返る

アイドル
全国47都道府県を巡る路上ライブ「はつみ前線」について語る加賀谷はつみさん

 全国47都道府県を巡るストリートライブ「はつみ前線」を行った“アウトドア系”シンガー・ソングライターの加賀谷はつみさん(26)。2月に沖縄をスタートし8月に札幌でゴールを迎えた「はつみ前線」では、1県ごとに「CD100枚の手売り、1曲の作曲」のノルマを自ら課し、歌い続けた。さぞかし大変だったのかと思いきや、ゴールの瞬間を「意外と達成感があんまりなくて、逆に『これからどうしようかな』とか『ライブしたい』とかそっちのエネルギーのほうが強かった」と話す。「想像していたのと全然違って、自分がこんなに元気だと思わなかった!」と笑顔で話す加賀谷さんに、「はつみ前線」にかけた思いや旅の思い出などについて話を聞いた。(毎日新聞デジタル)

 「加賀谷はつみは“持っている”」と自ら宣言する加賀谷さんの第一印象は、とにかく“元気”で“よく笑う”。自ら課したノルマ「CD100枚の手売り」を47回クリアしただけあって、人を引き寄せるパワーを感じさせる。だが、意外にも「路上ライブをガッツリやったのは初めて」だそうで、「どれくらい大変かちょっとピンとこなくて、もしかしたら簡単にいけるかもしれないし、しんどいかもしれない。ふたを開けてみないと分かんないなっていう感覚だからこそできたと思う」と振り返る。

 そもそもなぜ「はつみ前線」をスタートさせようと思ったのか。「事務所の社長から『全国回るかもしれない』ってフワッといわれてたんです。しばらく話が止まってたんですけど、ある日『山に登ろう』と急にいわれて。ノリで山に登るのが好きで、楽しんで山を登ってたんですね」と話し出した。「社長に、『そういえば、旅の話で敏腕マネジャーつけるっていってましたけど、決まったんですか?』って聞いたら、(一緒に山に登った関係者らが)“シーン”となって。(社長から)『はつみねー、お前一人だわ!』っていわれて……」と逃げ場がない状態だったことを明かした。

 13歳から本格的にライブ活動を開始したという加賀谷さんは、「やるしかないなって思って。12~13年歌い手になりたいって思ってやってきた結果が私に対する試練だとしたら、いま頑張んなきゃいつ頑張るのかなと思って。もう25歳だし今だ!と思ってやろうと決めました」と語った。

 「はつみ前線」でとくに印象に残った場所は、福岡と東日本大震災時に滞在していた広島という。福岡では「毎日のように路上に来てくれた女の子がいて。同い年くらいですごい仲良くなった」そうだが、ある日、その子が人見知りだと聞いた加賀谷さんは、なぜ声を掛けてくれたのかたずねたところ、「『はつみさんがずっと笑ってたから、思わず話しかけたくなっちゃった』といってくれてすごくうれしくて。一番最初にそれが自分の中で自信と感動につながって、そういうふうに思わせられるのであれば、どんなことがあってもこれから先、笑顔で歌っていこうって思った瞬間だった」と思いをはせる。

 一方で、「もう嫌だと思ったことは?」と聞くと、「猛暑や雪で人が止まってくれないと、私何をやってるんだろうと思ったり……。あと、基本的にゲリラライブなので警察の方に何回も怒られちゃうと、もうやだ!って思いました」と苦労を明かす。そんなときは、思い切ってやめてしまうことも大事だそうで、「本当に気分が乗らないときにやっても、人は止まらないし、意味がない。楽しそうだったりキラキラ感が出ていないと、人を引き寄せられない。人を止めさせられるのは歌だけじゃないから」と理由を話す。

 「その日をリセットして、ちゃんと明日にはゼロからまたスタートできるように、引きずらないようにしないと意識してました」とネガティブな感情と上手に付き合い、そして「この旅で電話代がびっくりするくらい上がっちゃった」とおちゃめに笑って見せた。

 加賀谷さんの楽曲「君がいる」は、8月28日に開催された「2011北海道マラソン」のテーマソングに起用された。過去には「TUBE」や鬼束ちひろさんも起用されたが、デビュー前の新人アーティストとしては異例の大抜てきだったという。しかし、「(テーマソングに決まったときは)旅の途中だったので、喜び切れない部分もあって複雑でした。北海道マラソンまでにはゴールしたいなっていう最後のおしりが決まってプレッシャーでした」と当時の思いを語った。

 「君がいる」については、「何かやりたいけど一歩が踏み出せないなっていう人に、一歩を踏み出す勇気がわく曲になってほしいし、(加賀谷さんと)同じようにずっと夢を追いかけてあきらめずにやっている人に対しては、あきらめないで自分のペースでやってほしいなっていう曲になればいいなと思ってる」と同曲に込めた思いを話した。

 歌手になりたいと思ったきっかけは、小学校5年生のときに入院し、「当時、安室(奈美恵)ちゃんや『SPEED』の全盛期で、(病院で)お母さんが持ってきてくれたCDを聞いて、大好きで超歌いまくっていた」と振り返る。歌うことにより元気になり、元気になる活力が歌手になりたいという思いだったことから、退院したらオーディションを受けると決意。「こういうことで元気にさせられるってすごいなって思った。そこからはブレずに歌手が夢になった」という。

 当時から見守ってきた加賀谷さんの母は「はつみ前線」ゴール時に、「当時は生きるのが精いっぱいだったあなたが、人に元気を与えられるようになって、本当によかった」とメールを送ってくれたという。「両親が信じて見守ってくれたのも大きかった」と少し目を潤ませながら感謝の言葉を述べた。

 8月31日にメジャーデビューを果たした加賀谷さんは、「出会った皆さんとの距離感とか空気感はこのままで、私自身のキャラクターは裏切らず、どんどん大きな規模の会場で、でもどこにいっても同じ距離感でやれるようなアーティストになりたい」と今後の目標を話す。最後に、「絶対また会いに行くのでどうか忘れず、気長に待っていてほしいなと思っています。みんなの笑顔に会えるようにこれからも頑張ります!」とアピールした。

 「はつみ前線」東京凱旋(がいせん)フリーライブ「Girls wetty? Mens wetty ?? チッ!チッ!チッ!今夜は、はつみウェッティ~☆ VOL.1」は1日にお台場 ヴィーナスフォート(東京都江東区)で開催(午後6時開場、6時半開演)。ライブ終了後には、サイン会と握手会を実施する。また、14日には大阪・心斎橋で開催されるイベント「Panasonic Beauty presents MINAMI WHEEL 2011」に出場予定。

 <プロフィル>

 かがや・はつみ 1985年生まれ、千葉県出身。13歳から本格的にライブ活動をスタート。数々のイベントや作品に参加し、07年からストリートでのアコースティックライブを地元・千葉県流山市で開始。そこで偶然、川嶋あいさんとのユニット「I WiSH」をヒットさせたnaoさんと出会う。その後、ユニット「√9(ルートナイン)」にも加入。11年2月に全国ソロ・ストリートライブツアー「はつみ前線」を沖縄からスタートし、8月26日に北海道・札幌でゴールを迎えた。8月31日に「君がいる」でメジャーデビュー。

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