ジョン・カビラさん（52）がホストを務め、世界のエンターテインメント情報を紹介するWOWOWの無料放送番組「ザ・プライムショー」が3日午後6時55分から放送をスタートする。同番組を「日本の夕方が変わる番組です」とアピールするカビラさんに、意気込みや見どころを聞いた。（毎日新聞デジタル）

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　番組は、東京・渋谷に新設されたコミュニケーションスペース「WOWOW渋谷ステーション」から生放送。毎日、WOWOWの独自ネットワークで得られた世界トップクラスの音楽、映画、舞台、スポーツをはじめとするエンターテインメントの最新ニュースを紹介する。カビラさんとともにフリーキャスターの内田恭子さん（35）、歌手のhitomiさん（35）、女優のともさかりえさん（31）、モデルで歌手の土屋アンナさん（27）、モデルの冨永愛さん（29）の5人がデーリーキャスターとして出演し、それぞれの目線で特集コーナーのコンテンツをアピールする。またタレントや俳優、スポーツ選手などをゲストに招いてトークショーも行う。

　カビラさんは同番組を、「WOWOWの（新チャンネル）プライム、ライブ、シネマのみを紹介する番組ではない」と強調。「世界のエンターテインメント、世界のスポーツ、世界のライブ、世界のミュージック、世界のドラマがどうなっているのか、そこにはどういった人たちがどういった思いでかかわっているのか。周辺でビジネスとして成立している裏の方までお伝えできるようになりたい」と意気込む。

　5人の女性キャスター陣との共演を「“5者5様”の視点と表現方法を持っているので楽しみ」というカビラさんは、月曜にスポーツ特集を担当する内田さんとはスポーツニュース番組「すぽると！」（フジテレビ系）で共演経験がある。カビラさんは「（内田さんは）スポーツに詳しいですし、本人の興味と魅力が炸裂（さくれつ）する曜日になると思う。（自分の）手綱をうまく引いてくれるんじゃないかと思います」と話す。

　土屋さんは木曜にドラマ、冨永さんは金曜に映画を担当。カビラさんは2人と「ザ・プライムショー」のパイロット版放送で共演しており、土屋さんについて「内田さんの盤石な安全地帯から、（土屋さんが）どこへ連れてってくれるんだろう」、冨永さんについて「アートにも詳しいし、映画も詳しい。世界のキャットウオークを経験されている方なので、どういったところから映画を見てくれるのか紹介してくれるのか、独自の視点が光ると思います」と期待している。また火曜にドキュメンタリーなどを担当するhitomiさん、水曜に音楽を担当するともさかさんとは初共演で、「どういった化学反応が生まれるのか楽しみ。準備期間からすごくワクワクしています」と出会いを心待ちにしているようだった。

　エンターテインメントとの思い出深い出合いを聞くとカビラさんは「宝物はグラミー賞とアカデミー賞の授賞式をWOWOWで（MCとして）放送させていただいていること」と即答。「米国の音楽の世界、米国の映画の世界に興味がある。プロダクションの裏側は緻密に作られているし、演出にも明らかな意図やメッセージが込められている。そういうところが素晴らしいといつも思います」とコメント。「スポーツの世界も何が起きるか分からない。チーム同士の歴史、経緯が蓄積された上で今がある」と続け、「エンタメもスポーツも行き着くところはプライド。どのくらいプライドがあるのか。プライドを保つためにどのぐらいの研さんがそこにあるのかということ。営みのようなところも表現できれば」と話した。

　またカビラさんは「まっさらなところに（コンテンツを）作らせてもらえるのが新番組の醍醐味（だいごみ）。（番組自体が）生き物だと思います。昨日のカビラと今日のカビラは違うというぐらいできたらいいですね」とジョーク交じりに話し、毎日のテンションを保つ秘訣（ひけつ）を「番組を面白がるだけ。まず僕が面白がれるようにしたい。番組そのものが元気の源」とコメント。「このニュースショー自体がエンターテインメント。日本の夕方が変わる番組です」とアピールしている。

　＜プロフィル＞

　1958年11月1日生まれ、沖縄県出身。国際基督教大卒業後、82年にCBS SONY（現ソニーレコード）に入社。88年のJ-WAVE開局時からナビゲーターを担当し、05年に第42回ギャラクシー賞「DJ パーソナリティー賞」、10年に第47回ギャラクシー賞「ラジオ部門大賞」と第6回放送文化大賞「ラジオ部門 準グランプリ」を受賞した。現在はテレビ番組の司会、CM、雑誌など幅広く活躍している。「ザ・プライムショー」は毎週月～金曜午後6時55分～同7時50分に無料放送される。