アジアン馬場園:「てっぱん」番外編でドラマデビュー「ヒロインだと思っていた」

「てっぱん」番外編の会見に登場した馬場園梓さん(左)と瀧本美織さん=NHK提供
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「てっぱん」番外編の会見に登場した馬場園梓さん(左)と瀧本美織さん=NHK提供

 10年9月から放送されたNHK連続テレビ小説「てっぱん」の番外編が制作されることになり、ヒロインあかり役の瀧本美織さん(19)ら出演者がこのほど、大阪市内のロケ撮影現場で、会見を行った。同作でドラマデビューするお笑いコンビ「アジアン」の馬場園梓さん(30)は「勝手にヒロインだと思っていた」とジョークを飛ばし、「(ドラマ出演に)あこがれはあった。出演できて感激しています」と喜んだ。

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 てっぱんは、広島県尾道市と大阪を舞台に、ひょんなことから自分が養子だったことを知ったヒロイン村上あかり(瀧本さん)が、それまで存在を知らなかった祖母・初音(富司純子さん)が暮らす大阪へ出て、2人でお好み焼き屋を開業して奮闘する物語。オープニングで放送されたダンス「てっぱんダンス」も話題となった。10年9月27日の初回視聴率は18.2%、11年4月2日の最終回視聴率は22.0%で、期間最高視聴率は23.6%、期間平均視聴率は17.2%(数字はいずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。

 番外編「イブ・ラブ・ライフ」(仮題)は、あかりに思いを寄せていたかつお節会社「浜勝」社長・浜野一を主人公に描くクリスマスイブの物語で、馬場園さんは浜野の幼なじみ・鈴木鈴江を演じる。

 馬場園さんは「演技といえば『吉本新喜劇』で、いかに音を立ててこけるかなどしか知らなくて。素人ですからみなさんの胸を借りつつやらせていただいています。今回の役は明るく元気はつらつで、漫才をやっているときのようにありのまま演じていいと言われました」とコメント。また「共演の俳優陣があまりにもイケメンぞろいで、あまり免疫がないもんですから心の底から楽しい」とうれしそうだった。

 あかり役の瀧本さんは「ただいま帰って参りました」と元気にあいさつ。「今日が収録初日で久しぶりに尾道弁のせりふだったのでドキドキしていたんですけど、何とかうまくしゃべれました」とコメント。また民放で主演ドラマ「美男(イケメン)ですね」(TBS系)を演じた後、あかり役に戻ることについて「今日、最初のシーンでしゃべるまで恥ずかしかった。『だんだんあかりになってきたね』とスタッフに言われたので、ちゃんと戻れているのかなという気がしています」と笑顔を見せた。この日が初対面という馬場園さんについては「もう(馬場園さんのことを)『あずちゃん』と呼んで仲良くさせていただいています」と歓迎した。

 会見には、浜野役の趙たみ和(ちょう・たみやす)さん(31)、商店街のバンド指揮者・岩崎潤役の柏原収史さん(32)、浜勝社員・根本孝志役の松田悟志さん(32)、マラソンランナー滝沢薫役の長田成哉さん(22)も出席。長田さんは「『あかりとどうなっているのか』『恋敵の浜野とどうなっているのか』とか気になっている視聴者の方の疑問にお答えできるものを作ることができる」と話した。

 番外編は、浜野が見合いをして身を固め、今日のクリスマスライブで商店街のブラスバンド部を引退し、「浜勝」の社長業に専念するという話を岩崎と根本が耳にする。しかし、浜野はまだ結婚に迷っており、そんな浜野を幼なじみで布団店の娘・鈴江が叱咤(しった)する。一方、あかりの様子もどことなくおかしい。思いを寄せ合う滝沢と何かあったのだろうか。浜野、鈴江、あかり、滝沢らの思いを乗せたクリスマスライブは無事に成功するのか?……という物語。

 放送は、総合テレビで関西地区が12月16日午後8時~同43分。全国放送は、12月下旬のクリスマス時期を予定している。(毎日新聞デジタル) 

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