オダギリジョー:チャン・ドンゴン殴るアクシデントにヒヤッ 釜山国際映画祭イベント

「マイウェイ 1200キロの真実」釜山国際映画祭記者会見に登場した(左から)オダギリジョーさん、ファン・ビンビンさん、チャン・ドンゴンさん、カン・ジェギュ監督 
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「マイウェイ 1200キロの真実」釜山国際映画祭記者会見に登場した(左から)オダギリジョーさん、ファン・ビンビンさん、チャン・ドンゴンさん、カン・ジェギュ監督 

 俳優のオダギリジョーさんとチャン・ドンゴンさんが共演した韓国映画「マイウェイ 12,000キロの真実」(カン・ジェギュ監督)の記者会見が8日、韓国釜山市で開催中の釜山国際映画祭であり、満席の観客席に加え、100人以上の立ち見、50台以上のムービーカメラと100台以上のスチールカメラが待ち構える中、オダギリさんら出演者が登場。会場はフラッシュの嵐に包まれた。

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 オダギリさんは、2人で殴り合うアクションシーンについて「本番で僕のパンチが本当に当たってしまった」というエピソードを披露。「本当にヒヤッとしてぞっとしました。韓国を代表するチャン・ドンゴンさんの顔に傷をつけたら、僕もう韓国に入れないんじゃないかと思って(笑い)」と冗談めかした。一方のチャンさんは、「撮影現場でもそうですが、仕事に対してとても真面目に悩み、俳優という仕事について確固たる考えを持っている方だったのでお互いとても通じ合えたと思います」と、オダギリさんの仕事ぶりを絶賛していた。

 「マイウェイ~」は、1928年、日本統治下のソウルを舞台とした実話を基にした作品。何不自由なく暮らす長谷川辰雄(オダギリさん)は、使用人として雇われた一家の少年のジュンシク(チャンさん)と出会い、境遇が異なる2人が走ることを通じてライバルとして成長する。ロンドン五輪の選考会でのある事件をきっかけに2人の人生は大きく変わってしまう……というストーリー。日本軍に強制徴用されても走ることを忘れないジュンシクに対し、大尉となった辰雄は国に尽くすことを選択する。物語の舞台は朝鮮半島からノルマンディーまで1万2000キロにわたり、日本やドイツなど3カ国の軍服を着て、戦うことになる2人の数奇な運命が描かれている。

 翌9日に海南台ビーチの特設屋外会場で開催された一般公開のオープントークイベントでは、3000人以上の観客と40台以上のムービーカメラ、80台以上のスチールカメラを集め、映画の注目度の高さをうかがわせた。オダギリさんは「今日は、本当にこんなにたくさんのお客さんが集まっているとは思わなかったです」と驚き、チャンさんは「多くの人が苦労をして協力し合って作り上げた作品です。絶対に皆さんをガッカリさせることはないので、絶対に見にきてください」と力強くPRした。映画は12年1月14日に全国公開。(毎日新聞デジタル) 

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