Kiroro玉城千春:被災地で涙の熱唱 復興支援イベント「みらいづくりコンサート」

仙台で行われた「みらいづくりコンサート」で感極まり涙を流す玉城千春さん(左)と熱唱する夏川りみさん
1 / 1
仙台で行われた「みらいづくりコンサート」で感極まり涙を流す玉城千春さん(左)と熱唱する夏川りみさん

 女性ユニット「Kiroro」ボーカルの玉城千春さんが15日、仙台市で開かれた東日本大震災の被災地復興支援イベント「みらいづくりコンサート~音楽で絆をつなごう~」に、夏川りみさんと一緒に登場した。アンコールで、玉城さんは「みらいづくりということで、私もできること一つずつ頑張って、みなさんの力になれるように歌っていって、ともに生きていきましょう」と観客に呼びかけ、2人でKiroroのヒット曲「未来へ」を熱唱。曲の途中、一緒に歌っている観客を見た玉城さんが感極まり、涙を流す場面もあったが、声を詰まらせながらも、隣の夏川さんに励まされ、2人で名曲を歌いきり、観客からの大きな拍手を受けた。

あなたにオススメ

 「みらいづくりコンサート」は、日立グループの被災地復興支援活動の一環として、15日から仙台市を中心に行っている「東北みらいづくり Week with Hitachi」のイベントの一つで、メーン会場の仙台国際センター(仙台市青葉区)で行われた。玉城さん、夏川さんのライブや、日立交響楽団による演奏が披露され、会場には復興をテーマに子供らが描く未来のイメージを映像にまとめ、スクリーンで上映するコーナー「映像シアター」や、東北地方の名物料理を屋台で販売するコーナー「東北グルメ屋台」も出された。

 19日に「神様」でソロデビューする玉城さんは、そのデビュー曲をファンの前で初披露。「Kiroroの時と違ってびっくりするかも。大きな声で歌ってほしい」と説明するように、パワフルな楽曲をステージ上でノリノリになりながら歌い、観客を盛り上げた。そのほか、Kiroroのヒット曲「Best Friend」や震災後に作ったという「朝日」などのバラード曲も披露。その透明感のある歌声を会場に響かせた。

 玉城さんは、05年に結婚し、現在は3児の母親。育児やボイストレーニングなどの期間を経て、8月に初めての単独ソロライブを行った。玉城さんが歌う楽曲がリリースされるのは、09年にKiroroでリリースした「みんなあなたを愛してる」以来約2年半ぶりとなる。

 「東北みらいづくり Week with Hitachi」は23日まで開催。期間中は、登山家の野口健さん、タレントのダニエル・カールさん、さかなクンらのトークショー、草野仁さん、竹内海南江さんによる「世界不思議発見!スペシャルトークショー」などのイベントを日替わりで行う。また、復興について考える講演やシンポジウム、セミナーなどを実施する「日立 uVALUE コンベンション仙台」も同時開催している。(毎日新聞デジタル)

アイドル 最新記事