三谷幸喜:英国留学中の漱石描く初のラブストーリー「ベッジ・パードン」  WOWOWで3日放送

「ベッジ・パードン」の一場面(C)谷古宇 正彦
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「ベッジ・パードン」の一場面(C)谷古宇 正彦

 狂言師の野村萬斎さんが明治の文豪・夏目漱石を演じ、6月6日から7月31日まで上演された三谷幸喜さん作・演出の舞台「ベッジ・パードン bedge pardon」が、WOWOWで3日放送される。実話を基にロンドン留学中の金之助(漱石)と深津絵里さん演じる下宿先の女性・アニーとの心の交流が描かれている。

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 三谷さんは50歳という節目となる今年、本作を含め4本の舞台を発表。「ベッジ・パードン」は三谷さん初のラブストーリーとなる。

 時は1900年、ロンドンのブレット家の3階に1人の日本人留学生が転居してきた。彼の名前は夏目金之助、若きの夏目漱石である。言葉の壁や人種差別に直面し、鬱々(うつうつ)とした日々を過ごしていた金之助だったが、ロンドンの下町生まれでなまりがひどいが元気で働き者の女中・アニーとは肩の力を抜いて会話を楽しむことができた。金之助は「I beg your pardon?(アイ・ベッグ・ユア・パードン?=失礼ですが)という言葉が、アニーが話すとなまりで「ベッジ・パードン?」と聞こえることからアニーを「ベッジ」と呼ぶ。次第に心を通わせていく金之助とアニーだったが、年明け早々の1901年1月、ビクトリア女王が崩御したことで金之助はある計画に巻き込まれ……というストーリー。

 「ベッジ・パードン」はWOWOWプライムで3日午後3時から放送。(毎日新聞デジタル)

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