マーガレット:“新人マンガ家”22人の震災体験記「ゆらぎ」を付録で出版

「ゆらぎ 東日本大震災を体験した新人漫画家22人からのメッセージ」の中の1カット(C)五十嵐彩乃/集英社・マーガレット
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「ゆらぎ 東日本大震災を体験した新人漫画家22人からのメッセージ」の中の1カット(C)五十嵐彩乃/集英社・マーガレット

 東日本大震災を体験した22人の新人マンガ家による冊子「ゆらぎ 東日本大震災を体験した新人漫画家22人からのメッセージ」が少女マンガ誌「マーガレット」(集英社)23号の別冊付録として5日出版された。マンガやイラストで語る震災体験を集めようとマーガレット編集部が盛岡市や仙台市、福島県郡山市の六つの専門学校に協力を仰いで在校生や卒業生に執筆を打診する形で実現した。同冊子の内容は19日以降、マーガレットのウェブサイトでも公開する。

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 同冊子はA5判52ページ。震災以降、22人の新人マンガ家たちの見たり感じたことなど心の奥底にあるものを表現したイラストやマンガを収録。いずれも見開き左1ページに収録され、右ページには作者のプロフィルや文章が収録されている。掲載された22人のマンガ家はほとんどデビュー前のマンガ家やイラストレーターだが、不特定多数の読者へ向けて伝えたいものがあり、読者に“伝える力”を持っているということから、全員が“新人マンガ家”として紹介されている。

 冊子のタイトルとなっている「ゆらぎ」は、フリーライターの故黒沼克史さんが阪神大震災をテーマに98年出版の書籍につけたタイトル「ゆ・ら・ぎ 10代が体験した阪神大震災」から取っており、地面が揺れ、津波が押し寄せ、気持ちも揺らいだという意味が込められている。

 仙台市青葉区で開催する「コミックフェスティバル in 東北~コミック出版社東北応援プロジェクト~」(12月3、4日開催)の「コミック展示会」でも全作品を展示する予定。なお、集英社では被災者支援のための「集英社・東日本大地震被災者支援募金」を無期限で受け付け中。(毎日新聞デジタル)

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