特命係長・只野仁:ドラマ完結編でEDに 40代半ば迎え成人病とも闘う

「特命係長・只野仁 ファイナル」の1シーン=テレビ朝日提供
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「特命係長・只野仁 ファイナル」の1シーン=テレビ朝日提供

 俳優の高橋克典さん主演のドラマ「特命係長・只野仁」(テレビ朝日系)が12年1月に2夜連続で放送される「特命係長・只野仁 ファイナル」でついに完結することが16日、明らかになった。同シリーズの新作は3年ぶりで、高橋さんは「本当は前回のシリーズ(特命係長只野仁4thシーズン/09年)で終わったつもりだったんですが、今年3月の震災を受け、『明るく笑える楽しいドラマをやろう』という意気込みを持って3年ぶりにみんなが集まりました」と復活を喜び「くだらないことをまじめに一生懸命やっています。ご期待の部分も自主規制を解いてそこそこ攻めていますので、ぜひご覧ください」と意気込みを語っている。

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 「特命係長・只野仁」シリーズは、柳沢きみおさんのマンガが原作で、03年に深夜枠で1stシーズンの放送を開始。08年には映画化もされ、09年放送の4thシーズンではゴールデンタイムへの進出を果たした。主人公は、大手広告代理店・電王堂の総務第2課係長の只野仁(高橋さん)。只野は普段は地味でさえないが、本当の姿は電王堂会長・黒川重蔵(梅宮辰夫さん)直属の特命係長で、社内外のトラブルを解決するように“特命”を受けると強くモテる男に変身し、悪と戦う……というストーリー。只野のアクションシーンやお色気シーンなどが人気となった。

 ファイナルでは、只野は40代半ばとなり、体力の衰えや体調不良、EDに悩まされ、これまで出世や結婚に無関心だった彼も人並みに将来を憂うようになった……という設定。第1夜「景気のいい男」では、まじめな電王堂社員が急に羽振りがよくなり、よからぬ金の出所があるのではないかと案ずる黒川会長から只野が特命を受ける。第2夜「封筒の中身」では、電王堂の次期役員候補と目されていた男が自殺し、只野が調査に乗り出す……というストーリー。逆境にめげず、年齢との闘いに挑む只野がどのような活躍を見せるかが注目される。

 高橋さんは「約10年のときを経て、僕も46歳。ラブ・ハンドル(おなかのぜい肉)もしっかりついて、いったいどこまで体を絞れるかという不安がありましたが、そんな現状に合わせるかのように、今回の只野は成人病と闘うことになります」と自らを只野と照らし合わせながら「僕の生涯の当たり役が只野では困りますから(笑い)。それに、この役は俳優にとっていろんな意味でリスクが高い!(笑い)。それもこれも、視聴者の皆さんが楽しんでくださることが役者の本望だと思い、続けてくることができました」とファンに感謝の気持ちを伝えている。

 黒田徹也プロデューサーは「テレビのヒーローは年取らないなんてウソ。只野ファンの皆さまが年を重ねてきたように只野もともにリアルに中年になりました。人間ドックで成人病が疑われ、夜のパワーも確実に衰えをみせ……。でも、悪い奴はやっぱり許せない! 中年ならではの『テク』を駆使して今回も大活躍です! ご期待ください」と番組をPRしている。

 番組の詳しい放送日や放送時間は未定。(毎日新聞デジタル)

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