堺雅人:「長年の夢」故郷・宮崎が舞台の動物映画で主演 13年春公開「ひまわりと子犬の7日間」

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映画「ひまわりと子犬の7日間」に主演する堺雅人さんと「ひまわり」役の柴犬イチ

 俳優の堺雅人さんが、13年春公開の映画「ひまわりと子犬の7日間」(平松恵美子監督)に主演することが17日、明らかになった。自身の故郷・宮崎県が舞台の同作で動物管理所職員・神埼彰司を演じる堺さんは、「宮崎が舞台の作品ということで、一も二もなく飛びつきました。18歳で上京しましたが、故郷の人間を演じるのは初めて。幼いころからなじんだアクセントで芝居をすることは、長年の夢でした」としみじみと語っている。

 映画は、「クイール」「子ぎつねヘレン」「犬と私の10の約束」「きなこ~見習い警察犬の物語」など数々の動物映画を手がけてきた松竹の感動作。動物管理所に収容された母子の犬をめぐる実話を基に、命と愛を描く。山下由美さんのノンフィクション「奇跡の母子犬」(PHP出版)を原案に、山田洋次監督の下で脚本家・助監督として経験を積み、「武士の一分」「母べえ」「おとうと」で脚本を手がけた平松監督が脚本も担当する。12年6月の動物愛護法改正を視野に入れて生き物の命を守る大切さを伝えるほか、宮崎県の美しい自然や風景、人間同士の衝突や葛藤も描く感動エンターテインメントを目指している。

 物語は、宮崎県のとある農家で母犬や飼い主の下で、子犬が成長していく日々から始まる。「ひまわり」と名付けられたその子犬は、ある事情で“ひとりぼっち”になってしまい、苦難に見舞われながらも、強く成長して小さな3匹の子犬たちを授かった。ところが子犬たちは動物管理所に収容され、飼い主が見つからなければ7日後に殺処分されることに。そのとき、管理所職員とその家族、仲間たちの取った勇気ある行動とは……というストーリー。

 堺さんは「宮崎県では去年、口蹄疫(こうていえき)が発生しました。自らの手で、大切に育ててきた命を終わらせなければならない日々は、本当につらかったことと思います。また、今年は東日本大震災もありました。そうしたこともあり、この仕事は僕にとって、“命と向き合う”作業になるのではないかとも思っています」と真摯(しんし)に語っている。撮影初日から触れ合ったひまわり役の柴(しば)犬については、「聞き分けのよい賢い犬でした。切磋琢磨(せっさたくま)し合いながら頑張りたいと思います」と話した。

 同作には、獣医師・五十嵐美久役で中谷美紀さんが出演。堺さんは中谷さんさんに対し「生まれ育った土地にお迎えするような照れくささも感じますが、彼女の、精魂こめた、力強い演技を間近でみられることを、本当に楽しみにしています」とコメント。一方、中谷さんは「(堺さんは)市井の人を魅力的に演じるという一見簡単そうでとても難しいことをサラリとなさる方という印象があるので、今回の作品での共演を楽しみにしています」と期待している。また中谷さんは「動物を飼うことの幸福な面だけではなく、その陰に隠れた悲しい現実に目を向けた上で、それでも動物と触れ合うことの喜びを伝える作品であることに共感を覚えました。動物と子供と向き合うことになるので、虚飾のない素直な心で演じたい」と意気込んでいる。

 映画「ひまわりと子犬の7日間」は、11年12月まで宮崎県などで撮影し、13年春に全国220スクリーン超で公開する予定。(毎日新聞デジタル)

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