渡辺謙:宇宙飛行士・古川聡さん帰還に安堵 映画プロモーションに意気込み

映画「はやぶさ 遥かなる帰還」のイベントに登場した渡辺謙さん
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映画「はやぶさ 遥かなる帰還」のイベントに登場した渡辺謙さん

 俳優の渡辺謙さんが22日、東京都内で開催された映画「はやぶさ 遥かなる帰還」のイベントに登場した。渡辺さんは国際宇宙ステーションに約5カ月半滞在した宇宙飛行士の古川聡さんが地球に帰還したというニュースを聞いて「無事帰還されてよかったなあと思う」と安堵(あんど)の表情を見せ、「そんな日に映画のプロモーションができてうれしい。こんな偶然を喜んでいます」と語った。

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 「はやぶさ」は、03年5月に宇宙科学研究所(現・宇宙航空研究開発機構、JAXA)が打ち上げた小惑星探査機。小惑星イトカワで物質の採取に成功し、地球に帰還した。5月14日に公開された角川映画配給のドキュメンタリー映画「はやぶさ HAYABUSA BACK TO THE EARTH」(上坂浩光監督)をはじめとして、20世紀フォックス配給で竹内結子さん主演の「はやぶさ/HAYABUSA」(10月1日公開、堤幸彦監督)や、松竹配給で藤原竜也主演の「おかえり、はやぶさ」(12年公開、本木克英監督)など各社が映画化している。

 今回の映画「はやぶさ 遥かなる帰還」は山根一眞さんの「小惑星探査機 はやぶさの大冒険」(マガジンハウス)が原作で、「はやぶさ」の歴史的偉業を日本から支えたプロジェクトチームの闘いを描く。渡辺さんはプロジェクトマネジャーであるJAXAの川口淳一郎さんをモデルにした山口駿一郎役を演じ、江口洋介さんはイオンエンジンを担当するJAXAの藤中仁志役を、吉岡秀隆さんは同じくイオンエンジンを担当するNECの森内安夫役を演じる。夏川結衣さんは朝日新聞の記者・井上真理役で出演。そのほか小澤征悦さん、中村ゆりさん、石橋蓮司さん、藤竜也さんなども出演する。

 22日は“いい夫婦の日”ということで、渡辺さんは“遥かなる”夫婦円満の秘訣(ひけつ)を「お互いがお互いらしく輝いているようにサポートし合うこと」と話した。イベントには「はやぶさ」プロジェクトマネジャーの川口さんのほか実際に「はやぶさ」プロジェクトを支えた約110社の大中小企業からなるプロジェクトサポートチームのメンバーも参加し、会場に設置された実物大「はやぶさ」の前に集まった。渡辺さんは「『はやぶさ』の事業そのものも素晴らしいが、技術者、研究者の支えなしにはそれもなかったのでそれをたたえたい。さまざまな困難を前に足がすくんでいる人たちがいると思うが、あきらめないで前進すれば絶対に希望の光は見えてくる。それを(映画を通じて)伝えたい」と語った。映画は12年2月11日に全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)

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