MD松尾のヒット解析:ゼルダが堂々のトップ マリオカートが台風の目に

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 予想通りの好調な売れ行きで「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」(Wii、任天堂)がトップに立ちました。20歳前後からの幅広い年代の男女に受け入れられているようで、女性層が取れているのは中川翔子さん、栗山千明さんが出演しているCMの効果もあるでしょう。また、Wiiリモコンプラス専用タイトルということで、WiiリモコンにWiiリモコンプラスと同じ機能を持たせるWiiモーションプラスの売り上げも伸びています。

 2位の「セブンスドラゴン 2020」(PSP、セガ)は想定以上の売れ行きでほぼ欠品状態。同じく品切れしたDS版の約2倍を売り上げています。3位には「聖闘士星矢戦記」(PS3、バンダイナムコゲームス)が入りました。

 ◇今週の動き

 嵐のCMでも話題の「マリオカート7」(3DS、任天堂)がついに発売されます。大人から子供まで全年齢層をターゲットにした強力タイトルで、年末商戦の台風の目となりそう。もちろん3DS本体のけん引も期待でき、息の長いソフトになることでしょう。2位は「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」(PS3、バンダイナムコゲームス)か。PS3では初の「VS」シリーズで、これまで同シリーズが展開されていたPSPのユーザー層である中高生にもアピールしそう。クリスマスプレゼントとしての需要で意外とロングセラーになるかもしれません。3位は「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」あたりで、新作では「いただきストリートWii」(Wii、スクウェア・エニックス)も注目です。

 ◇ランキングは次の通り。(21~27日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 ゼルダの伝説 スカイウォードソード(Wii)

2位 セブンスドラゴン 2020(PSP)

3位 聖闘士星矢戦記(PS3)

4位 メタルギア ソリッド HDエディション(PS3)

5位 ダンボール戦機BOOST(PSP)

6位 コールオブデューティ モダン・ウォーフェア3 字幕版(PS3)

7位 スーパーマリオ3Dランド(3DS)

8位 二ノ国 白き聖灰の女王(PS3)

9位 ワンピース・ギガントバトル!2 新世界(DS)

10位 ファイナルファンタジー零式(PSP)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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