紅白歌合戦:復興にエール 千、西田、長渕ら返り咲き 福島出身「猪苗代湖ズ」が初

「第62回NHK紅白歌合戦」に初出場が決まり、会見に出席した「猪苗代湖ズ」
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「第62回NHK紅白歌合戦」に初出場が決まり、会見に出席した「猪苗代湖ズ」

 大みそかに放送される「第62回NHK紅白歌合戦」の出場者が30日発表され、東日本大震災で被災地となった岩手県出身の千昌夫さんが22年ぶり、福島県出身の西田敏行さんが21年ぶりに出場することが発表された。また被災地の支援に尽力する長渕剛さんが8年ぶり、松任谷由実さんが6年ぶりに出演、福島県出身者による4人組バンド「猪苗代湖ズ」が初出演する。原田秀樹チーフプロデューサーは被災地からの中継について「やりたいと言ってすんなり受け入れていただける状況ではない」としながらも「可能性はある」と含みを残した。

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 原田チーフプロデューサーは西田さんについて「震災直後から精力的に復興活動を続けてこられたので、そういったメッセージをいただきたいというお話はしました」と明かした。長渕さんについて「今年1年の活動のテーマが震災からの復興で大きく精力的に活動してこられた。メッセージを打ち出すならそのあたりを」とコメント。松任谷さんについて「(NHKの音楽番組)SONGSでチャリティー企画をやってこられたのでトピックはある」と話した。

 また、初出場で同局で行われた会見に登場した「猪苗代湖ズ」は、「THE BACK HORN」の松田晋二さん、「サンボマスター」の山口隆さん、「TOKYO NO.1 SOUL SET」の渡辺俊美さん、クリエーターの箭内(やない)道彦さんが10年に結成。山口さんをのぞく3人が出席し、箭内さんは「福島の人たちみんなと紅白で歌いたい。全国に避難している方々、福島に残っている方々、みんなが一つになってほしいという願いを込めています。福島県のことをずっと忘れないでいただくため、お邪魔しました」とあいさつ。出場で「みんなに知ってもらえる。僕らは全収益を福島県に寄付しています。今、4300万円ぐらい。31日までに1億円までいきたい」と期待した。

 今年の「紅白歌合戦」の全出場歌手は55組。「あしたを歌おう。」がテーマで司会は、白組がアイドルグループ「嵐」、紅組が今春の朝ドラでヒロインを務めた女優の井上真央さんが務める。放送開始時間は昨年の午後7時半スタートから15分繰り上げ、歴代最長タイの午後7時15分~同11時45分(途中、5分間ニュースで中断)で放送される。(毎日新聞デジタル)

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