MD松尾のヒット解析：「ガンダム」「マリオカート」の“2強”が圧倒的

　TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー（MD）の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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　「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」（PS3、バンダイナムコゲームス）と「マリオカート7」（3DS、任天堂）の“2強”が3位以下に圧倒的な差を付けました。両タイトルの差はわずかですが、売れ方には大きな違いがあり、既存ユーザーが中心の「ガンダム」に対し、「マリオカート」は、本体と同時購入したエントリーユーザーが多く、本体の売り上げは3DSがPS3の3倍以上に上っています。市場全体では「マリオカート」の方が順位が上でしょうね。

　◇今週の動き

　今週の目玉は「モンスターハンター3（トライ）G」（3DS、カプコン）でしょう。予約も絶好調で3DS本体のけん引も期待できそう。特にライトユーザー向けの「マリオカート」と異なり、よりコアなゲーマーへアピールできる商材です。2位は「マリオカート7」、3位には「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」が残りそうです。

　◇ランキングは次の通り。（11月28日～12月4日・TSUTAYA調べ・限定版含む）

1位　機動戦士ガンダム エクストリームバーサス（PS3）

2位　マリオカート7（3DS）

3位　スーパーマリオ3Dランド（3DS）

4位　ゼルダの伝説　スカイウォードソード（Wii）

5位　いただきストリートWii（Wii）

6位　アサシンクリード リベレーション（PS3）

7位　セブンスドラゴン　2020（PSP）

8位　仮面ライダー クライマックスヒーローズ フォーゼ（PSP）

9位　パワプロクンポケット14（DS）

10位　コールオブデューティ　モダン・ウォーフェア3　字幕版（PS3）

　◇プロフィル

　松尾武人（まつお・たけと）　TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ　リーダー

　「GAME　TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。