注目映画紹介:「ワイルド7」 7人そろい踏みとエンディングが痛快

「ワイルド7」(C)2011「ワイルド7」製作委員会
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「ワイルド7」(C)2011「ワイルド7」製作委員会

 瑛太さんが初の本格アクションに挑んだ「ワイルド7」が21日に封切られた。元犯罪者7人で構成された超法規的組織「ワイルド7」。彼らの使命は、極悪人を抹殺すること。ひとたび命令が下ると、大型バイクにまたがり現場に急行、完璧かつ鮮やかに悪人どもを処刑していく……。原作は、70年代に少年マンガ雑誌に連載された望月三起也さんの同名マンガ。とはいえ、当時のファンのみならず、今の若い世代の心もつかめる内容に仕上がっている。メガホンをとったのは「海猿」シリーズの羽住英一郎監督だ。

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 致死率90%のウィルスを積んだ飛行船が東京上空に現れる。犯人は東京都民を人質に2億ドル(約156億円)を要求。ワイルド7に出動命令が下るが、事件の背後には巨大な陰謀が潜んでいた……というストーリー。

 白昼堂々、ワイルド7のメンバーがバイクをかっ飛ばし、銃をぶっ放して極悪人を裁いていく。銃社会ではない実際の日本では到底ありえない光景だが、しかしそれをあえて描いたところに、娯楽作としての今作の心意気が見てとれる。映画のクライマックス、ワイルド7の7人がそろい踏みするシーンと、羽住監督が目指したという「抜けのいいエンディング」は特に痛快。ワイルド7のメンバーは、瑛太さんのほか椎名桔平さん、関ジャニ∞の丸山隆平さん、阿部力さん、宇梶剛士さん、平山祐介さん、松本実さんという顔ぶれで、謎めいた女性役で深田恭子さんが登場し、男たちに負けないアクションを見せている。21日から丸の内ルーブル(東京都千代田区)ほか全国で公開中。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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