俳優の市村正親さんと鹿賀丈史さんがW主演するミュージカル「ラ・カージュ・オ・フォール」の公開舞台稽古が6日、初日を翌日に控え日生劇場(東京都千代田区)で行われた。同作は倦怠期のゲイカップルを劇団四季時代からの盟友の2人が演じて評判となった08年公演の再演で、4年ぶりにもかかわず2人は息の合った演技や、豪華けんらんな衣装に身を包んだ男性の踊り子たちとのダイナミックなダンスシーンなどを披露した。
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「ラ・カージュ・オ・フォール」は73年にフランスで初演されたジャン・ポワレ作の舞台作品で、その後ブロードウェーでミュージカル化された。日本では85年に初演され、93年からは市村さんが上演を重ねてきた。市村さんと鹿賀さんとの共演が実現した08年公演では、初日から千秋楽まで連日のスタンディングオベーションと満員御礼を記録した。ストーリーは、南フランスのサントロぺにあるゲイクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」を舞台に、オーナーのジョルジュ(鹿賀さん)とクラブの看板スター"ザザ"ことアルバン(市村さん)の倦怠期ゲイカップルをコミカルに描いた作品。
市村さんは「家族、夫婦、親子の絆を描いた物語です。活気あふれるこのミュージカルを見にぜひ劇場にいらしてください」とコメント。2度目のジョルジュ役となる鹿賀さんも「たくさんの愛のつまった作品。1年の幕開けに『ラ・カージュ』を見て、エネルギーとパワーを持って帰っていただければ」と語っている。
ジョルジュの息子役に原田優一さん、その恋人役を愛原実花さんが演じ、今井清隆さん、森久美子さんらが出演する。29日まで同劇場で上演予定。(毎日新聞デジタル)