MD松尾のヒット解析:ハード好調もクリスマス以降、ソフト若干割り込む

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 クリスマス明けからお年玉商戦にかけての2週間ですが、ゲーム全体では前年比で約2割増と好調でした。ただ内訳でいえば、3DS、PSVitaなどハードが好調だったのに対して、ソフト部門は前年を若干割り込む結果となっています。

 予想通り「モンスターハンター3G」(カプコン)をはじめ、「マリオカート7」(任天堂)、「スーパーマリオ3Dランド」(同)など3DSタイトルがヒットしました。「無双OROCHI2」(PS3、コーエーテクモゲームス)も好調に推移しました。また、紅白歌合戦やレコード大賞など年末の音楽特番の影響もあったのか「ジャストダンスWii」(Wii、任天堂)も良く売れています。

 ◇今週の動き

 人気シリーズの最新作「魔装機神2」(PSP、バンダイナムコゲームス)がトップか。大ヒットシミュレーションRPG「スーパーロボット大戦」のオリジナルキャラクターが活躍する作品で、内容も良く期待できそう。PSPでは久々の大作ということもあって予約も好調です。2位以下は「モンスターハンター3G」、「マリオカート7」が残りそうです。

 ◇ランキングは次の通り。(12月26日~1月8日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 モンスターハンター3G(3DS)

2位 マリオカート7(3DS)

3位 無双OROCHI2(PS3)

4位 ファイナルファンタジー13−2(PS3)

5位 スーパーマリオ3Dランド(3DS)

6位 ジャストダンスWii(Wii)

7位 イナズマイレブンGO シャイン(3DS)

8位 イナズマイレブンGO ダーク(3DS)

9位 フロンティアゲート(PSP)

10位 実況パワフルプロ野球2011決定版(PSP)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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