マンガ新連載:「いねむり先生」 伊集院静の自伝的小説を能條純一がコミカライズ

「いねむり先生」が連載される「グランドジャンプPREMIUAM」2号の表紙
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「いねむり先生」が連載される「グランドジャンプPREMIUAM」2号の表紙

 雑誌で連載が始まった注目作を取り上げる「マンガ新連載」。直木賞作家・伊集院静さんの実体験をベースにした同名小説を、テレビドラマ化もされた「月下の棋士」などで人気の能條純一(のうじょう・じゅんいち)さんがコミカライズした「いねむり先生」の連載が20日発売の「グランドジャンプPREMIUAM」(集英社)2号で始まった。

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 「いねむり先生」は、作家・色川武大さんとの交流を描く伊集院さんの自伝的作品で、11年4月に発売され大きな話題を呼んだ。12年1月現在の累計発行部数は10万部となっている。女優だった妻の死後、アルコール依存、ギャンブルにおぼれ、壊れてしまったサブローは、知り合いから“いねむり先生”と呼ばれる色河武大(別名・阿佐田徹也)を紹介される。サブローはひと目見た瞬間からその人柄にひかれ、奇妙な安堵感に包まれていく……というストーリー。

 ◇グランドジャンプPREMIUM 編集部  薄井勝太郎さん

  伊集院静氏の自伝的ベストセラー小説「いねむり先生」が、あの能條純一氏の手によってマンガ化されて新連載となります。この作品は、かつて人生の目標を見失い、うつうつとした日々を送っていた伊集院氏と、「いねむり先生」こと色川武大氏(阿佐田哲也という別名でも有名)との交流をもとに描いたものです。「いねむり先生」の、自由で洒脱(しゃだつ)で、周りの全ての人を愛し、愛された人生の一端をぜひマンガでもご覧ください。心が温かくなり、力が湧いてくるはずです。また、この作品はきれいごとばかりではなく、競輪・マージャン・酒・女……それらの世界で生きてきた男たちの記録でもあります。能條純一氏によって描き出される、破滅のふちにいる男たちも必見です。(毎日新聞デジタル)

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