ゲーム質問状:「リズム怪盗R」 ストーリーのおかげで曲に感情移入

「リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産」(セガ)
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「リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産」(セガ)

 ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は、ドラマチックなストーリーをリズムアクションでひもといていく「リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産」(3DS)です。セガ第二CS研究開発部の中村俊プロデューサー/ゲームディレクターに作品の魅力を聞きました。

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 −−ゲームの特徴と、セールスポイントは?

 「ルーブル美術館」への侵入や警官からの逃走、ダンスといったさまざまなシチュエーションに合わせたリズムゲームが50個以上あり、しかも、ニンテンドー3DSのタッチ、ボタン、ジャイロといったさまざまな操作がそれぞれのリズムゲームに入っているところです。また、実際のパリを舞台にしているので、パリを旅行するような気分も味わえますし、アニメーションも30分以上、しかも立体視に対応していますので、本格的なストーリーも楽しめます。

−−開発のコンセプトは?

 ストーリーとリズムゲームの融合がコンセプトです。通常のリズムゲームは、カラオケでいうと好きな曲を単に歌うだけなんですが、リズム怪盗Rは、失恋をしている人がカラオケで失恋ソングを歌うようなもの、つまり、ストーリーがあることで、曲に感情移入して、気持ちを込めてリズムゲームをプレーできる、そんなゲームを目指して作ってきました。シチュエーションでゲームシステムも変えていますので、常に新鮮な気分が味わえますよ。

 −−今だから笑って明かせるけれど、開発当時は大変だったエピソードをお願いします。

 新型ハードのニンテンドー3DSが立体視に対応しているということで、「何ができる?」と考えたんですが、3Dだから飛び出さなきゃ!といって、怪盗Rが帽子を画面に向かって投げるという演出を作ったんです。確かに、帽子は飛び出たんですが、何度も何度も帽子を投げるので、「これは……、あまりよくないね」ということで、結局苦労して作った演出を見送ることにしたんです。でも、今思えば、1回ぐらいは残しておいても良かったなと……。

 −−ファンへ一言お願いします。

 リズム怪盗Rは、リズムゲームからアドベンチャーまでたくさんの遊びが入っていますが、おススメは「対戦」と「すれちがい通信」です。対戦は、リズムゲームを友達や恋人と競えるので、盛り上がること間違いなし。すれちがい通信は、リズム怪盗Rを持っている人とすれちがうことで、ハイスコアが送受信され、その人に勝つと自分のパリの街にファンを増やすことができます。ぜひ、友達と恋人、そして見知らぬ誰かとリズム怪盗Rを楽しんでください。

 セガ 第二CS研究開発部 プロデューサー/ゲームディレクター 中村俊

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