昭和30年代の日本の街並みを描いた映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの第3弾「ALWAYS 三丁目の夕日‘64」(山崎貴監督)の初日舞台あいさつが21日、東京都内で行われ、主演の吉岡秀隆さんら出演者が登場した。映画のせりふにちなんで、「幸せの瞬間」を聞かれた吉岡さんは「今、この瞬間です。どれほどこの日を望んだか分かりません」と封切りの喜びをかみしめ、「運命を感じる映画。復興元年の2012年に一番日本が元気だった64年を舞台にしているのは何か意味があると思っています。どんどん日本が元気になりますように」と観客に呼び掛けた。
ウナギノボリ
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映画は、前作から5年後の東京五輪開催の64年が舞台。開催国となった日本は、高度経済成長のまっただ中にあった。しかし「夕日町三丁目」には、以前と変わらぬ風景が広がっている。もうすぐ家族が1人増える予定の「茶川家」、事業も快調で“日本一の会社にする”夢にまっしぐらの「鈴木オート」など、住民たちは、それぞれににぎやかな日常を過ごしている……という設定。
舞台あいさつには吉岡さん、堤真一さん、堀北真希さん、三浦友和さん、薬師丸ひろ子さん、森山未來さん、須賀健太さん、山崎監督が登場。約650人の観客が旗で作った“夕日”をバックに記念撮影をした。5日に第1子となる男児を出産した出演者の小雪さんからは手紙が届けられ、「今年に入り、茶川家のヒロミ同様、我が家にも新たな家族が加わり、忙しくも楽しい毎日を送っています。小さな命と日々向き合うことで、映画で今まで描いてきた人と人とのつながりを改めて感じることができました」と報告した。山崎監督は小雪さんがこの時期に出産したことに「すごいですよね。この映画ではいろんな偶然が重なって起こるんですけれど、運命を感じます」とうれしそうに語り、「こんなにたくさんの人たちが見に来てくれて感無量です」と感謝の言葉を述べた。映画は3Dと2Dで全国東宝系で公開中。(毎日新聞デジタル)
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