MD松尾のヒット解析:「リズム怪盗R」が好調 「ヒーローズファンタジア」予想以上の人気

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 上位4位まで3DSのタイトルが占める結果になりました。予想通り「モンスターハンター3G」(3DS、カプコン)、「マリオカート7」(同、任天堂)が1、2位に返り咲き、引き続き好調なセールスで3DS本体の売り上げもけん引しています。3位には新作の「リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産」(3DS、セガ)がランクイン。こちらも好調で、榮倉奈々さんらが出演しているテレビCMの効果も高かったようです。予想以上に伸びたのが「ヒーローズファンタジア」(PSP、バンダイナムコゲームス)。90~00年代の人気アニメのキャラクターが勢ぞろいする作品で、20代男性を中心にヒットし、多くの店舗で品薄状態になっています。

 ◇今週の動き

 「アーマードコア5」(PS3・Xbox360、フロム・ソフトウェア)のPS3版と、「バイオハザード リベレーションズ」(3DS、カプコン)のビッグタイトル2作品が首位を争う展開か。「アーマードコア」は特典でヘッドセットが付くこともあり予約が絶好調。「バイオハザード」は、久々の新作ストーリーというところが注目されていますが、今一番盛り上がっている3DSの大作というところも売り上げに大きく影響を与えそうです。3位は「テイルズ オブ イノセンス R」(PSVita、バンダイナムコゲームス)と予想。予約も好調でVita本体の売り上げも大いにけん引してくれるのではと期待しています。

 ◇ランキングは次の通り。(16~22日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 モンスターハンター3G(3DS)

2位 マリオカート7(3DS)

3位 リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産(3DS)

4位 スーパーマリオ3Dランド(3DS)

5位 スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神2(PSP)

6位 無双OROCHI2(PS3)

7位 ヒーローズファンタジア(PSP)

8位 ファイナルファンタジー13−2(PS3)

9位 ラビリンスの彼方(3DS)

10位 ジャストダンスWii(Wii)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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