黄川田将也:「アジアならではのよさ見せたい」日中韓合作ドラマ「ストレンジャーズ6」

ドラマ「ストレンジャーズ6」に出演する黄川田将也さん
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ドラマ「ストレンジャーズ6」に出演する黄川田将也さん

 俳優の唐沢寿明さんが主演する日中韓合作ドラマ「ストレンジャーズ6」(WOWOW)が27日からスタートする。唐沢さん演じる公安警察の皆藤悟とともにアジアの危機を救うために奔走する立花賢治役の黄川田将也(きかわだ・まさや)さんにドラマの見どころや撮影の様子について話を聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 ドラマは、日中韓から集められた国際機関に所属する男女6人の活躍を描くアクションで、201X年に日中韓が中国の架空の都市・海湾(ハイワン)に経済共同区域を作っている……という設定。各国は、海湾で3カ月以内に80%以上の確率で大規模な自然災害が発生すると予測しており、災害を防ぐために海湾のある場所の地下に特殊な装置を設置しようとする。しかし、何者かがこのプロジェクトの関係者の暗殺を計画しており、各国は、目的が分からない敵に立ち向かうため、極秘チーム「ストレンジャーズ6」を結成する。「ストレンジャーズ6」のメンバーとして、唐沢さんや黄川田さんのほか、韓国のオ・ジホさん、キム・ヒョジンさん、中国のボウイ・ラムさん、リウ・シュエンさんが出演。ドラマ・映画化されてヒットした「NIGHT HEAD」や映画「アナザヘヴン」の飯田譲治監督がメガホンをとり、日中韓を含めた10カ国以上で放送する予定。

 黄川田さんが演じる立花は、公安警察に所属し、コンピューターが得意だが、コミュニケーションが苦手で気弱な青年……という設定。黄川田さんは立花について「(自分との)共通点は結構多いですね。例えば、僕は争いごとが嫌いだし、平和主義者的なところがある。自分が役に寄るというよりも、役を自分に寄せるイメージで役作りをしました」と話す。

 撮影は日中韓で行われたが、黄川田さんが出演するシーンは中国での撮影がメーンだったという。黄川田さんは「中国で(11年)7月半ばから2カ月くらい撮影しました。行く前は、中国や韓国の俳優がどんな感じなのか?どんな撮り方をするのか?など自分の想像を超えることが待っているはずなので、ガチガチに自分の役を作るというよりは、自分の中で多くの引き出しを用意して、現場で監督と話しながら役を作りました」と振り返る。

 実際に撮影が始まってみると「カメラマンなどのスタッフが中国の方で、何を話しているのか分からなかった。スタッフの表情や場の雰囲気を感じながら、演技をしていました」と話すように、言葉の壁に苦労することもあったようだ。慣れない海外での撮影だったが「海外の俳優やスタッフとは英語でコミュニケーションをしたのですが、僕は英語が苦手なので、唐沢さんが通訳をしてくれました。それに、唐沢さんは撮影期間中は毎日、食事に連れて行ってくれたり、不安要素を取り除いてくれて、芝居に集中できる状況を作ってくれた。本当にお世話になりました」と後輩の面倒見のいい唐沢さんに恐縮しきりの様子。さらに、唐沢さんを「現場での振る舞いにも影響を受けました。例えば、唐沢さんは自分の撮影のない日でも現場に行って、みんなを集めて話をしていた。共演者やスタッフを尊敬しているし、唐沢さんもみんなに尊敬されているんです」と絶賛する。

 また、中国や韓国の俳優との共演について「最初、『ストレンジャーズ6』(ドラマに登場する極秘チーム)の6人は現場に入るまで不安だったと思う。でも、コミュニケーションをとることで、本当に仲良くなったんです。食事にもよく連れて行ってもらいました。僕は皆さんに可愛がってもらった。役柄と一緒です」と話す。さらに「中国の俳優の方は無駄な動きがない。ビシッとするという美意識がある……というように“見せ方”がそれぞれ違うんです」と共演する中で気付いたことを話し「お互いのことを理解しつつ、自分のやり方を通すというバランスをとりながら演技をしました。“日本ではこうだ”とやりすぎると偏ったものになるので、お互いのいいところを合わせて、アジアならではのよさを見せたかった。ドラマのテーマ“相互理解”と一緒ですね。“アジアすごいじゃん”って思ってもらいたい」と力強く語る。

 最後にドラマの見どころを聞いてみたところ「スケールが大きくて、日本のドラマでも中国でも韓国でもない、今まで見たことのない作品になっていると思います。アクションもすごいし、ハラハラするところもあって見どころがありすぎるんですよ。実際にこの作品のような生活は嫌ですけど」と笑顔でアピールした。

 「ストレンジャーズ6」は27日から毎週金曜午後11時にWOWOWプライムで放送。全15話。

 <プロフィル>

 俳優。80年生まれ。00年に映画「ホワイトアウト」(若松節朗監督)でデビューし、その後は映画「バトル・ロワイアル2 鎮魂歌」(深作欣二、深作健太監督)や特撮ドラマ「仮面ライダーカブト」、ドラマ「リアル・クローズ」「絶対零度」「怨み屋本舗」などに出演。初めてハマったポップカルチャーはマンガ「ドラゴンボール」で、小学生のころの夢は“孫悟空になること”だったという。

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