アイドルグループ「NEWS」の加藤シゲアキさんの小説家デビュー作「ピンクとグレー」(角川書店)が、事前の反響もあって注文が相次ぎ、発売日の28日を前に重版が決定した。初版は5万部の予定だったが、1万部増やすことになった。264ページ。1300円。同日には電子書籍も発売される。
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「ピンクとグレー」は、芸能界を舞台に幼なじみの男性2人が”成功と挫折”を歩む姿を描いた青春小説。小学生時代からの親友・河田大貴と鈴木真吾は、高校生の時に雑誌の読者モデルをしたことをきっかけにバイト代わりの芸能活動を2人で始めるが、大学進学後、真吾がスターダムを駆け上がっていく一方で、エキストラから抜け出せない河田だけが取り残され、やがて2人は決裂。二度と会うことのない人生を送るはずだった2人が再会し運命の歯車が回りだす……というストーリー。
同作の公式サイトで加藤さんは「自分の作品が形になることを心からうれしく思っています」と語り、「本気でチャレンジしたこの作品を、一人でも多くの人に読んでもらいたいと願っています」とメッセージをつづっている。また、人気作家の石田衣良さんも「この本はジャニーズの誰かが描いた芸能界の裏側ではなく、才能あるひとりの青年が全力で書いた“リアル”だ」と推薦コメントを寄せている。
加藤さんは幼少のころから言葉を使った創作に興味があり、これまでエッセーや作詞を手掛けるなど文章力に定評があった。 二十歳の時に「小説を書く」と決意したといい、所属するジャニーズ事務所のタレントの中では唯一の小説家。同作に対して大きな熱意で臨み、印刷前の最終チェックである校正では加藤さんが何度も同社に足を運び、夕方から深夜まで会議室にこもって作業し、最後まで原稿と格闘した。その後は、早くも次作の執筆に取りかかっているという。(毎日新聞デジタル)
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