川島海荷:がんと闘った実在の野球部女子マネ役に 2度目の主演ドラマ「あっこと僕らが生きた夏」

NHK土曜ドラマスペシャル「あっこと僕らが生きた夏」で主演する川島海荷さん
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NHK土曜ドラマスペシャル「あっこと僕らが生きた夏」で主演する川島海荷さん

 女優の川島海荷さん(17)がNHK土曜ドラマスペシャル「あっこと僕らが生きた夏」(4月14、21日放送)で2度目のドラマ主演をすることが31日、明らかになった。川島さんは、16歳でがんが見つかり、17歳でその生涯を閉じた実在の高校野球部女子マネジャーあっこを演じる。川島さんは「あっこちゃんは負けず嫌いで、挑戦心があって、自分と似ているなと、運命を感じました。一日一日を一生懸命生き、最後まで希望を捨てない、あっこちゃんのあきらめない気持ちを、私なりに表現したい」と話している。

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 ドラマは、07年夏の大会で、初出場ながらベスト8入りした大分県代表の楊志館高野球部の女子マネジャー大崎耀子さんと部員らの絆をつづった元・読売新聞記者の有村千裕さんのノンフィクションが原作。あっここと大宮耀子(川島さん)は高校2年の6月、上咽頭(いんとう)がんと宣告される。ショックを受けるあっこだが、甲子園を目指して練習に励む野球部員の姿に励まされ、治療を決意。野球部のキャプテンたちはあっこを甲子園に連れて行くことを約束し、あっこは野球部が試合に勝つ度に届けてくれるウイニングボールを心の支えに、つらい治療に耐えていた。そして野球部は甲子園へのきっぷをつかむが、すでにあっこの体は甲子園に行くことのできる状態ではなくなっていた……という展開。

 川島さんは「ドラマを見た方に、時間の大切さ、何事も前向きに頑張ることの素晴らしさを伝えることができれば」といい、「あっこちゃんが、野球部の部員たちにとても信頼されていたように、私もあっこちゃんのパワーをもらって、共演者のみなさんとチームワークで頑張りたい」と意気込んでいる。今作が川島さんにとって高校生活最後を飾る出演作となる。

 岡本幸江プロデューサーは、川島さんの起用理由を「川島海荷さんのいちずでひたむきな姿に精いっぱい生きた実際のあっこちゃんの力強さに通じるものを感じた」とコメント。「元気なだけでなく“負”や悲しみの感情も非常に丁寧にとらえていらっしゃるので、揺れるあっこちゃんの思いを繊細に演じてくださることと思います」と期待を寄せている。

 ドラマは3月上旬まで関東近郊などで撮影し、NHK総合テレビで4月14日、21日午後9時~同10時13分に前後編で放送。ほかに柳下大さん(23)、山田健太さん(20)、黒木辰哉さん(17)、宇梶剛士さん(49)、尾美としのりさん(46)、光石研さん(50)、財前直見さん(46)らが出演する。(毎日新聞デジタル)

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