ソニー:平井新社長が抱負 「ゲームでナンバーワン目指す」

ソニーの新社長に就任する平井一夫副社長(左)と、ハワード・ストリンガー現社長
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ソニーの新社長に就任する平井一夫副社長(左)と、ハワード・ストリンガー現社長

 ソニーは2日、社長兼CEO(最高経営責任者)に4月1日付で就任する平井一夫新社長をトップにする新経営体制について、東京都内で会見を開いた。平井新社長は「(デジタルカメラなどを含む)デジタルイメージングと、ゲームでナンバーワン・ポジションの確立を目指す」と宣言した。

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 平井新社長は、デジタルイメージング、ゲーム、モバイル事業をコア事業として強化するほか、不振のテレビ事業の立て直し、経営資源を集中させる事業領域の明確化、イノベーション(改革)の加速の四つのポイントを今後の同社の方針として掲げた。また自らがこれまで指揮をとっていたゲーム事業については「PS3、PSP、PSVitaの3種のゲーム機で利益に貢献させ、これらの資産をモバイル事業に投入する」との考えを示した。

 社長の在職が7年になるハワード・ストリンガー会長兼現社長は「09年ごろから後継者について考えていた。グローバルな視点を持つ人としてカズ・ヒライはソニーのリーダーたるべき人間だ」と話し、「回復の舞台は整っている。最悪期は脱した」と巻き返しに期待を寄せた。

 ソニーは、テレビ事業の不振、タイの洪水の影響、先進国の市場悪化、1ドル=70円台の円高の影響もあり、12年3月期の連結業績予想が4期連続の最終赤字の見通しと苦戦している。平井新社長は、赤字のゲーム事業を立て直した手腕に期待が寄せられている。(毎日新聞デジタル)

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