平清盛:兵庫県知事の「汚い」発言にNHK会長「注目度が高まるのはいい」

「平清盛」第5回の1シーン=NHK提供
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「平清盛」第5回の1シーン=NHK提供

 NHKの松本正之会長は2日、同局で定例会見を行い、1月にスタートした大河ドラマ「平清盛」を巡り、兵庫県の井戸敏三知事が「画面が汚い」と発言したことについて「いろいろなご意見があります。(作品の舞台となった)地元の方々の話を聞かせていただくと、大変期待を寄せている。それに伴う経済効果もあり、注目度が高まるのはいい。広島の方々はそういう話を強くされていました」と述べた。さらに、発言を受けての変更予定を聞かれ「(ストーリーが進行すると)時代とともにいろいろ変わってきますので、そういう中でいろいろな表現が出てくると思います」と話した。

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 同ドラマをめぐっては、1月8日に初回が放送された後、井戸知事が同10日の記者会見で「まず画面が汚い。(視聴者が)チャンネルを回す気にならないのでは」などと述べ、同18日に番組のチーフプロデューサーらNHK側が演出方法を変更しない方針を表明。しかし、井戸知事は同23日の記者会見で「瀬戸内海に船が浮かんでいる場面で、真っ青な海の色が出てこないようでは瀬戸内海と言えるのか、という話になりかねない。瀬戸内海の自然をきちっと映し出してほしい」などとさらに注文をつけていた。

 ドラマは、武士が貴族たちから差別されていた時代、本当の親から離され、武士の新興勢力・平氏の元で育てられた少年が、瀬戸内海の海賊を束ねて“武士の王”となり、貿易こそがこの国が豊かになる道だと人々に説く……という物語。清盛は白河法皇の“落胤(らくいん)”で、忠盛が養子にしたという設定で描かれ、清盛の死後、壇ノ浦の戦いまでをドラマ化する予定。(毎日新聞デジタル)

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