MD松尾のヒット解析:「バイオハザード」がトップ 「ラグナロク」は品切れ

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 「バイオハザード リベレーションズ」(3DS、カプコン)が首位を獲得しました。3DS本体のけん引効果も高く、累計500万台を突破してそろそろ踊り場かとみられていただけに、“バイオ効果”より幅広いユーザーの取り込みに成功したといえそう。2位は「ソウルキャリバー5」(PS3、バンダイナムコゲームス)ですが、もうひと伸びほしかったところ。3位には前回トップの「アーマード・コア5」(PS3、フロム・ソフトウェア)が残りました。9位の「ラグナロクオデッセイ」(PSVita、ガンホー・オンライン・エンターテイメント)は想定以上の売り上げで欠品状態。本体の売り上げもけん引しており、在庫があればもっと売り上げが伸ばせたでしょう。

 ◇今週の動き

 トップは「幻想水滸伝 紡がれし百年の時」(PSP、KONAMI)と予想。久々の新作ということもあり予約も絶好調です。PSVitaの注目作「GRAVITY DAZE」(SCE)もよさそう。メーカーも力を入れているタイトルで予約もまずまず。「テイルズ オブ イノセンス R」(バンダイナムコゲームス)、「ラグナロクオデッセイ」とようやくPSVitaも活気が出てきただけに大いに期待しています。また、「バイオハザード リベレーションズ」も上位に残りそうです。

 ◇ランキングは次の通り。(1月30日~2月5日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 バイオハザード リベレーションズ(3DS)

2位 ソウルキャリバー5(PS3)

3位 アーマード・コア5(PS3)

4位 モンスターハンター3G(3DS)

5位 フォトカノ(PSP)

6位 グランツーリスモ5 Spec2(PS3)

7位 ドラゴンエイジ2(PS3)

8位 マリオカート7(3DS)

9位 ラグナロクオデッセイ(PSVita)

10位 スーパーマリオ3Dランド(3DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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