剛力彩芽:初来日の天才少年に手作りチョコケーキをプレゼントし「見習いたい」

映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のPRのため初来日した主演のトーマス・ホーンさん(右)と剛力彩芽さん
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映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のPRのため初来日した主演のトーマス・ホーンさん(右)と剛力彩芽さん

 女優の剛力彩芽さん(19)が14日、東京都内で行われた映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のPRのため初来日したトーマス・ホーンさん(14)とのトークショーに出席し、この日がバレンタイン・デーであることから、手作りのチョコレートケーキをホーンさんにプレゼントした。ホーンさんは、監督から「涙してでも感情を表現して」とアドバイスされた共演のサンドラ・ブロックさんが5秒で涙したという撮影エピソードを披露。「ぱっと役に入れることにびっくりしたし、早くキャラに入れるというすばらしさに感銘を受けた」と感想を語り、剛力さんは、「私はいつもすごく緊張してるけど、トーマス君はすごいしっかりしてる。見習いたいなと思うくらい」と大絶賛した。

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 「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は、突然父親を失い、その事実を受け入れられずにいる少年オスカー(ホーンさん)の心の旅と家族の愛と絆を描いた作品。オスカーが「最悪の日」と呼ぶワールドトレードセンターで父が命を落とした日から1年。ニューヨークを飛び出したオスカーが出会うのは、それぞれの苦しみや悲しみから立ち直った個性豊かな人々。やがてオスカーは会いたくてたまらない父との結びつき、あまりにも遠くに感じている母との絆、オスカーを取り巻く混乱する世界全体との接点を見つけ始めるという物語。父親役にトム・ハンクスさん、母親役でブロックさんが出演するほか、「第84回アカデミー賞」作品賞などにノミネートされている。

 同作で映画初出演・初主演を果たしたホーンさんは、「はじめての演技経験で本当ににできるかと感じていた。監督から『絶対にできるよ』と励ましてもらい、できるんだと自分に言い聞かせた。失敗してもテイク2もあるしって言い聞かせたら、自信になった」と撮影を振り返った。同作で描かれる「9・11」の遺族にも会ったといい、「たくさん話して、悲しみを今までよりよく理解することができた。人に対する共感、同情を今まで以上に感じた」としんみり語った。

 一方、トーマスさんに手作りのチョコレートケーキをプレゼントした剛力さんは、「愛してるとかありがとうという感謝の気持ちは、伝えられるときに伝えないとすごく後悔するだろうな」としみじみ。「普段は恥ずかしくて言いづらかったりするけど、そんなことを考えていたらいつの間にか言えなくなったりする。家族とか友達とかと一緒にいられることが当たり前じゃないと思いながら過ごすことは大切」と熱っぽく語った。

 映画は18日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。(毎日新聞デジタル)

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