大島優子:ヤミ金に追われ破滅に向かうフリーター役 映画「闇金ウシジマくん」出演決定

大島優子さんが出演する映画「闇金ウシジマくん」の一シーン(左が大島さん、右は主演の山田孝之さん) (C) 2012真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん」製作委員会
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大島優子さんが出演する映画「闇金ウシジマくん」の一シーン(左が大島さん、右は主演の山田孝之さん) (C) 2012真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん」製作委員会

 人気アイドルグループ「AKB48」の大島優子さんが12年公開の映画「闇金ウシジマくん」に出演することが明らかになった。大島さんが演じるのは“ヤミ金に追われ転落し破滅に向かう”フリーターの鈴木未來(みこ)。大島さんは「不安を感じるキャラクターでとても難しい役柄でしたが、素晴らしい役者さんたちに囲まれ何とか演じきることができました」と語っている。

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 また、主演映画「荒川アンダーザブリッジTHE MOVIE」(飯塚健監督)が公開中の俳優・林遣都さんが一獲千金を狙う強欲な男・小川純を、映画「宇宙兄弟」(森義隆監督)や「ヘルタースケルター」(蜷川実花監督)の公開を控える俳優の新井浩文さんが“肉蝮(にくまむし)”を演じ、ほかに岡田義徳さん、ムロツヨシさん、黒沢あすかさんやドラマ版から出演する崎本大海さん、やべきょうすけさんが出演することも発表された。

 「闇金ウシジマくん」は、真鍋昌平さんが04年から「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載し、コミックス累計500万部を発行しているマンガが原作。10年に第56回小学館漫画賞を受賞している。トゴ(10日で5割)という違法な高金利で金を貸すヤミ金「カウカウ・ファイナンス」社長の丑嶋馨(うしじま・かおる)が、他の金融会社から融資を断られた不良債務者たちを容赦なく追い込み、債務者たちの新たな活力を目覚めさせていく過程をリアルに描いている。映画では貧富の格差、教育格差、モラルの崩壊、日本的価値観の喪失など、現代の日本社会が抱える問題を繊細かつ過激に表現、「混乱の現代社会で強く生きろ」というメッセージも込めて描くという。

 大島さん演じる未來は、母親の借金を肩代わりしたことでウシジマから追い詰められ、借金返済のために「ほんの少しだけなら……」と金のために「出会いカフェ」の世界に踏み入れる。台本を読み込んで「人が目を背けてしまうような題材に真っ正面から挑む姿勢がカッコいい」と作品に共感したという大島さんは「人間ががむしゃらかつ必死に生きようとする姿が描かれていて人が生き抜くためのヒントが見つかる作品だと思うのでぜひ劇場で楽しんでみてください」とファンへメッセージを送っている。

 映画は8月25日公開。(毎日新聞デジタル)

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