話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、男子高校生たちのくだらないけれどユニークな日々をコミカルに描いた「男子高校生の日常」です。サンライズの若鍋竜太プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
「光る君へ」より昔! 最も古い時代の大河ドラマは? 1976年「風と雲と虹と」のあらすじ
−−作品の概要と魅力は?
作品の概要ですか!? う~ん……。とある真田北高校に通う男子高校生たちがぬる~く、ゆる~く繰り広げる日常を描いた青春ロマンです! って、全然説明になってませんね、すみません……。
魅力は、「タイムマシン」のような力。男性であれば「こんなヤツ昔いたなあ」とか「あるある!こんなこと」みたいな気持ちの共有感や懐かしさを追体験できるところですね。もちろん女性も男の子の気持ちに対するシンクロ感が楽しめる部分はストロングポイントです。かわいいヤツらなんです! 言い切っちゃいました。もちろん、同世代の方々もフルスロットルで楽しめます。
−−制作決定の経緯と、アニメにするときに心がけたことは?
最初はパートナーを組ませていただいているハピネットのプロデューサーさんから「面白いマンガがあるので、高松信司監督でお願いします!」と直球勝負でお話をいただいて、高松監督に打診したところ「面白そうだからいいよ」と。「かなり忙しいはずなのに受けちゃって大丈夫?」と思いましたが。そこからは監督と副監督である吉村愛さんに原作を読み込んでいただいて、とにかく原作を愛してもらい、原作の楽しさをどうやってアニメ映像にしていくかというイメージを膨らませてもらいました。マンガの持つ間やリズムをとにかく2人で気持ちよく“散歩する”くらいの気持ちでアニメーションを作っていただけるように心がけました。抽象的ですみません……。
−−1話の冒頭でガンダムとドラクエが出て、視聴者はびっくりしたと思うのですが、視聴者の予想の“ななめ上”をいく仕掛けは、どうやって生まれるのでしょうか?
感覚です。高松さんは熟考してなのか思いつきなのかホラなのか、よくわからない生物なので、生まれてくるというより発生する、といった方がわかりやすいかもですね。あとは手練手管(笑い)、じゃなくて関係各社様との地道な調整作業を経て生まれてきます。良い意味、ライブ感覚で即興です。あとは謝罪(笑い)
−−作品を作るうえでうれしかったこと、逆に大変だったことは?
うれしかったこと:「男子高校生の日常」が制作できること。
大変だったこと:「男子高校生の日常」を制作すること(笑い)。
キャラクターが動いた時はうれしかったですね! あと、原作者の山内(泰延)先生と高松さんや吉村さんらいろいろなメンバーと一緒に食事(泥酔)できたことです。うれしかったですけど、次の日が大変でした……。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
今後の展開は楽しみにしていただきたいのでナイショですが、とにかく男子高校生のおもしろおかしな生態をやさしく見守ってください! タイムマシンに乗って、学生時代に戻って、自由研究感覚で。
サンライズ キャラクターワークス事業部 デピュティゼネラルマネージャー 制作部 第9スタジオ プロデューサー 若鍋竜太
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